持病と保険

高血圧と保険
-高血圧の場合の生命保険・医療保険の選び方-

高血圧だと生命保険や医療保険への加入は難しい?

高血圧だと生命保険や医療保険への加入は難しい?

高血圧は、自覚症状がないまま悪化し、動脈硬化などによる重篤な病気を発症させるリスクのある病気です。だからこそ、万一のことを考え、生命保険や医療保険に加入したいところですが、病状によっては保険への加入が難しくなる場合もあります

保険会社がリスクと考えるポイント

  • 日常の血圧値が上下とも基準値を超えている(上値154mmHg以上、下値94mmHg以上※年齢により異なる)
  • 脳卒中や心筋梗塞などの合併症状がある

もちろん、血圧が基準値内で安定しており、合併症などもなければ保険加入は難しくありません。

高血圧の方の告知内容とは?

高血圧の方が保険へ加入する場合、現在の病状を正確に告知する必要があります。
告知のポイントとなるのは「治療期間」と「治療内容」。治療期間は治療年数が分かるように、治療内容は直近の血圧値と測定日、服用している薬品名等を正確に告知しましょう。

一般的な告知内容

  • 医療機関名
  • 受診日または治療期間
  • 入院および手術の有無(手術名や術式含む)
  • 検査結果および治療内容(投薬の有無や薬剤名、血圧値と測定日など)
  • 治療の経過(完治、治療中、経過観察中など)

告知時の提出書類

  • 一年以内の健康診断結果

※保険会社や保険の種類により告知項目は異なります。

高血圧でも加入できる保険の種類と条件

高血圧でも、保険会社にリスクと思われる告知内容がなければ、生命保険や医療保険への加入に差し障りはありません。ただし、加入が可能となっても以下のような条件付き契約となる場合もあります。

持病により付加される特別条件

  • 保険料が割高になる
  • 死亡保険などの給付金額が、加入時からの経過年数に応じて削減される
  • 医療保険の場合、特定の患部や疾病内容が保障対象から外される

また、服用している薬品の種類や病状によっては、一般的な生命保険や医療保険への加入が難しいケースもあります

たとえば、医療機関で高血圧と診断されていても、降圧剤(アダラートやノルバスクなど)の処方で血圧が基準値内であれば、問題なく保険に加入できるケースが多いでしょう。
ただし、治療内容に血栓症の投薬(ワーファリンやバイアスピリンなど)も含まれている場合、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高いと判断され、保険への加入が難しくなります。

一般の保険への加入が難しい場合に検討したい「引受基準緩和型保険」

一般の生命保険・医療保険では加入が難しい(あるいは厳しい特別条件が付加される)場合は「引受基準緩和型保険」も検討してみると良いでしょう

「引受基準緩和型保険」とは、通常の保険よりも告知項目を減らし、加入審査を緩やかにした保険のことで、高血圧などの持病をかかえていても入りやすいというメリットがあります。また、既往症を原因とした入院・手術などもカバーできるため、高血圧の方にとって心強い保険と言えるでしょう。
ただし、保険料が一般の保険と比較して割高であり、加入後1年間は保障が減額される場合があるなど、注意しておきたいポイントもあります

引受基準緩和型保険の特長

  • 持病や手術歴があっても加入しやすい
  • 医療保険の場合、疾病歴のある病気も保障対象となる
  • 保険料が一般の保険より割高
  • 加入から一定期間内の保障額が減額される場合がある(支払削減期間)
  • 医療保険の場合、特約が少ない

高血圧の方が保険に加入する際は、一般の保険と「引受基準緩和型保険」を保険料や保障内容などで比較し、どちらが有利かをよく検討しましょう。
いずれの保険によっても入院・手術のための費用や、遺族のための保障を十分に確保できない場合は、保険でなく貯蓄で有事の支出に備えるという選択肢もあります。

高血圧の方におすすめ!人気の「引受基準緩和型保険」

保険料が割高な「引受基準緩和型保険」ですが、インターネットを主な販売経路とするネット保険の中には、保障ポイントしぼることで保険料を安価にしたプランもあります

アクサダイレクト生命『アクサダイレクトのはいりやすい定期』

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「引受基準緩和型」としては業界初となる定期タイプの生命保険(死亡保険)
終身ではなく定期契約にすることで、一般的な終身タイプの引受基準緩和型保険と比較すると保険料を3分の2から2分の1に抑えている
保険金額が高くなるほど100万円あたりの保険料単価が安くなる「高額割引制度」を採用。保険金額は200万円から最大2,000万円。保険期間は10年間、あるいは55歳満了、60歳満了、65歳満了、70歳満了から選択できる。
保険料を抑えつつ手厚い死亡保障を準備したい場合に向く引受基準緩和型保険

告知項目
  • 現在、病気やケガで入院※1をしているか?または、最近3ヵ月以内に医師から入院・手術・検査※2をすすめられているか?
  • 過去5年以内に、別表の病気やケガで医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか?※3

※1 検査入院を含む。分べんによる入院は除く。
※2 再検査や精密検査など、診断確定を目的とした検査を対象とし、結果が無治療となった場合は該当しない。医師の診察・健康診断・人間ドック・がん検診など定期検査は除く。
※3 別表記載の病気の疑いがあると、医師に指摘されている場合も含む。

オリックス生命『医療保険 新CURE Support(キュア・サポート)』

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入院と手術、先進医療の保障に特化した引受基準緩和型の終身医療保険。通販型医療保険の草分け的存在であり、引受基準緩和型においても手厚い保障と割安な保険料を実現している
持病や入院・手術歴がある場合はもちろん、加入前からかかっていた病気が悪化した場合でも、入院や手術に対し給付金を支給
七大生活習慣病の場合の入院保障日数が2倍の120日間(がん・心疾患・脳血管疾患では無期限)となる「生活習慣病充実プラン」を選択できるほか、特約でがん保障や死亡保障を追加することも可能。最低限の保障から手厚い保障まで、多様なニーズに対応している。

告知項目
  • 現在、病気やケガで入院※1をしているか?または、直近3ヵ月以内に医師から入院・手術※2・検査をすすめられているか?
  • 最近3か月以内に、がん※3または上皮内新生物※4・慢性肝炎・肝硬変で、医師による診察・検査・治療・投薬※5のいずれかをうけているか?
  • 過去2年以内に、病気やけがで入院または手術をうけたことがある?
  • 過去5年以内に、がんまたは上皮内新生物で入院または手術をうけたことがあるか。

※1 日帰りも対象とした、すべての入院を含む。ただし、正常分べんによる入院は除く。
※2 日帰りも対象とした、切開術、帝王切開、内視鏡、レーザー、体外衝撃波療法(ESWL)、カテーテル、放射線など、すべての手術を含む。
※3 がん、白血病、肉腫、骨髄腫、悪性リンパ腫などの悪性新生物を指す。
※4 高度異形成、上皮内がんも含む。
※5 病院や診療所にて薬の処方のみをうけた場合も含む。

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まとめ

まとめ

高血圧は、投薬などで病状をしっかりコントロールしている限り、生命保険や医療保険に加入することは難しくありません。まずは正確な告知によって自身の病状を正しく伝え、一般的な生命保険や医療保険への加入を目指しましょう
仮に、一般保険への加入が難しい場合や条件が付加されてしまう場合は「引受基準緩和型保険」を検討してみるのも一つの方法です。

保険の目的は、自分自身や家族のために、万一の入院・手術・死亡などのリスクを費用面でカバーすること。その目的を達成するための方法は、必ずしも保険のみではありません。貯蓄や住宅など保険以外の資産も視野に入れつつ、本当に必要な保障を吟味し、上手に選んでいくようにしましょう

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