お役立ち保険情報

新車の自動車保険
新車購入時に知っておきたい自動車保険のポイントとは?

新車購入時は自動車保険を見直すチャンス

新車購入時は自動車保険を見直すチャンス

新車を購入したとき、自動車保険をどうすべきかで迷う方は少なくありません。「新車のうちは車両保険などの補償は手厚くしておきたい」と考える方が多い一方で、「保険料はできるだけ抑えたい」と思う方も多いでしょう。
実は、新車購入時は、今までの自動車保険の内容を整理し、新しい車に合わせて見直すチャンスでもあります

そこで本特集では、新車を購入したときの自動車保険について、車両保険の考え方(契約時のポイント)や、新車に利用できる各種の割引制度などをご紹介します。

車両保険はつけるべき?補償内容は?

車両保険はつけるべき?補償内容は?

新車購入時は、ディーラーなどから車両保険を勧められるケースが多いでしょう。車両保険は、自身の車が損害を受けた場合に、修理費用をカバーするための補償です。

たとえば、他車との接触事故によって自分の車が破損した場合、相手の過失割合が100%(俗に言う10:0の事故)でない限りは、修理費用のうちの自身の「過失割合分」は自己負担となります(残りの修理費用は、相手の過失割合分に応じて、相手の自動車保険の「対物賠償保険」から支払われます)。また、自損事故や台風・洪水などの災害により車が損害を受けた場合は、補償を受けるべき相手そのものが存在しないため、修理費用は全額自己負担となります。

車両保険を追加すると、このようなケースで発生する車両の修理費用を保険でカバーすることができます。

「多少の傷くらいなら気にしない」「修理費用は自分で負担することができる」という方は車両保険をセットしない選択肢もありますが、新車で加入する自動車保険については、車両保険を検討した方が良いケースがあります

車両保険をセットした方が良いケース1:新車をローン購入した場合

車両保険をセットしたほうが望ましいケースの1つが、ディーラーや銀行などのオートローン(マイカーローン)を組んで新車を購入した場合です。
近年の自動車盗難事故の実態調査(*)によると、初度登録から5年未満の車両が盗難に遭うケースは全盗難件数の半数以上。防盗性能が高い車両でも被害に遭っており、1件あたりの盗難被害額も増加傾向にあります。
車両保険をセットしておくことで、ローン購入した車が万一、盗難被害に遭ったとしても、「車がないのにローンだけが残ってしまう」といった事態を避けることができます

* 第18回自動車盗難事故実態調査結果発表(日本損害保険協会)

車両保険をセットした方が良いケース2:まとまった出費の直後等で貯金が少ない場合

新車を現金一括購入した場合や、住宅ローンの頭金、あるいは子供の進学費用などのまとまった出費によって、一時的に貯金が少なくなっている場合なども、車両保険のセットを検討してみましょう。手元の現金が少ないときに、万一、事故や自然災害により車両が損害を受けてしまうと、必要な修理費用を捻出できない可能性や、修理費用が家計を圧迫する可能性が高まります。車両保険で、このような予期せぬ修理費用をカバーすることができれば、車両破損時の大幅な出費を避けることができるでしょう。

ここまでは「車両保険をセットしたほうが良いケース」について解説しました。それでは、「車両保険には加入したいが、保険料は抑えたい」という場合は、どうすれば良いでしょう。

車両保険の保険料を抑えるポイント1 ~契約タイプと補償範囲を見直す~

車両保険には「一般型」「車対車+A」「車対車」(呼び名は各社で異なる)の3つの契約タイプがあります。「一般型」は、もっとも補償範囲が広く、ガードレールとの接触や当て逃げによる損傷、台風や洪水などの自然災害時に起こった損傷までカバーします(ただし、地震・噴火・津波は対象外)。「車対車+A」は、一般型ほど補償範囲は広くないものの(単独事故や当て逃げは除く)、基本的な補償内容はカバーされています。「車対車」は、もっとも補償範囲が狭く「他の車との衝突・接触時」のみをカバーするものです。(保険会社によって補償の範囲は異なります)
補償範囲が広くなるほど保険料は高くなるので、「一般型」の車両保険がもっとも保険料の負担が大きくなります。そのため、保険料を抑えるには「車対車+A」「車対車」など、範囲を狭めた契約タイプを選択するのも一つの方法です。

車両保険の保険料を抑えるポイント2 ~自己負担額を設定しておく~

車両保険料を抑えるポイントとして「自己負担額」を設定する方法もあります。
自己負担額とは、事故時の修理費用に対する「自己負担分」のこと。1回目の事故と、2回目の事故について、それぞれ設定するケースが多く、「自己負担額」を高く設定するほど保険料を抑えることができます。例えば、自動車保険の見積りを取った際に、自己負担額が「1回目0円 - 2回目0円」となっているようであれば、2回目の自己負担額を5万円や10万円に変更すると、その分保険料は低くなります

補足:車両保険の保険料の基本的な考え方

補足:車両保険の保険料の基本的な考え方

最後に、車両保険の保険料の考え方について解説します。車両保険の保険料は「協定保険価額」を基準に決められています。

協定保険価額とは、自動車保険契約時に契約者と保険会社が取り決めを行う「全損時の支払上限額」のこと。協定保険価額は、車種や使途などをもとに設定された車の「市場販売価格相当額」(再調達価額)により決まり、「市場販売価格相当額」は、車の損耗度や経過年数などにより変動します。

「時価」と混同する方も多いですが、車の購入時点から価値が変動していく時価とは異なり、協定保険価額は保険期間中に変動することはありません。そのため、保険契約時点、つまり、通常は車両の価格が保険期間の中で一番高い時を基準に、車両保険料が設定されることになります

これは一見、損をしているようにも見えますが、実は被保険者にメリットがあります。例えば、保険期間(1年)の最終日に事故が起こり車両保険を利用することになった場合、時価計算では1年経過後の保険価額(購入時よりも低い価格)が適用されます。しかし、協定保険価額が設定されていることで、実際には時価を上回る補償を受けることができます
ちなみに、「協定保険価額」は、自動車保険の契約更新時に再度設定しなおされ、改めて保険料が決められます。

新車の購入時に利用できる保険料割引などの特典は?保険料を抑えるための各種制度

新車割引

多くの自動車保険には「新車割引」が用意されています。初年度登録年から25ヶ月以内(*)など条件はありますが、新車だからこそ利用できる割引制度ですので覚えておきましょう。* 保険会社により例外あり

新車割引の割引率や対象となる車両は保険会社により異なります。保険料のシミュレーションなどを活用しながら、同じ補償内容の自動車保険の中から、購入した車両の割引額が少しでも大きい保険を選ぶのも1つでしょう。

新車特約(新車買替特約、車両新価特約など)

オプションとして、「新車特約」を付けることができる保険会社もあります。新車特約は、契約している車両が全損・大破した場合に、新車に買い替える費用を補償してくれるものです。買い替えでなく修理を選択した場合にも、修理費用をカバーしてもらうことができます。

2台目の車はセカンドカー割引も活用

もし、家族がすでに自動車保険に加入している場合は「セカンドカー割引」も活用してみましょう。
セカンドカー割引とは、2台目の車に対するノンフリート等級の引き上げ制度です。本来、新車を購入し初めて自動車保険に加入する場合は、ノンフリート等級は6等級(S)となりますが、セカンドカー割引を利用すれば、1つ上の7等級(S)から契約をスタートさせることが可能。契約者の年齢等によっては2台目の車の保険料が最大40%割引になるケースもあります

セカンドカー割引を利用するためには、1台目と2台目の所有者・記名被保険者等に所定の条件がありますが、1台目と2台目の保険会社が異なる場合でも割引は適用されます。加えて、インターネット割引のある自動車保険では、新規契約者の割引額が多く設定されていることもあります。2台目の契約時には、1台目と同じ保険会社だけでなく、他の自動車保険の料金シミュレーションも行ってみると良いでしょう

≪ 新車割引・新車特約・セカンドカー割引などがある自動車保険 ≫

ソニー損保(自動車保険)

ソニー損保(自動車保険)

ダイレクト型の自動車保険として高い知名度とトップの販売数を誇る。年間走行距離に応じて保険料が決まり、走らなかった分の保険料を翌年に繰り越すことも可能。全国9,000ヶ所に拠点を持つロードサービス体制や、事故対応(1事故1担当者+チームサポート制)への評価が高い。新車割引は5%OFF(普通車、小型車対象)。新車買替特約もオプションで付帯できるほか、マイページから2台目の新規契約を申し込むと保険料が1,000円OFFになる。次年度以降の継続で保険料が割引になる「継続割引」も提供。

セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)

セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)

事故率が低い40代・50代の保険料を割安*)にした仕組みを実現。試算ページでは、保険料の内訳を見ながら必要な補償を選ぶことができる。ALSOK事故現場安心サポートが無料で利用できるほか、全国に約13,000ヶ所の拠点があるロードアシスタンスも任意セット可能。新車割引は普通車・小型車のほか四輪も対象(割引率非公開)。新車特約(車両新価特約)もオプションで付帯できる。おとなの自動車保険を契約中の場合は、マイページから2台目の新規契約を申し込むと保険料が600円OFFになる

* 本商品内、同条件で他世代との比較

自分と愛車を守るためにも

自分と愛車を守るためにも

一般的に新車を購入したての頃は、「車両を傷つけたくない」という思いから、ドライバーはより安全運転になる傾向があると言われています。しかし、いくら自分が気をつけていても、他者の過失や、新しい車両の運転に不慣れなために事故が起こるケースは十分考えられるでしょう。

大切な新車を守るためにも、自身に必要な範囲で自動車保険には加入しましょう。本特集で紹介したように、「契約タイプを選択し補償の範囲を絞る」「各種割引を利用する」などの保険料を節約するためのポイントに着目し、保険料を抑えながらリスクに備えましょう。

Writer:久我裕紀

ページトップへ

ページトップへ