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クレジットカードと旅行保険

旅行保険は、旅先での病気やケガ、携行品の損害といったトラブルをカバーしてくれる傷害保険の一つです。とりわけ、海外に渡航する際には加入していたほうが良い旅行保険ですが、一部のクレジットカードには、これらの旅行保険があらかじめ付帯しており、上手に利用することで旅行保険の保険料を節約できます

ここでは、クレジットカードの旅行保険にスポットを当てて、その保障内容や限度額を解説するとともに、旅行保険が充実しているクレジットカードを紹介します。

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海外旅行保険比較

Chapter1:旅行保険が付帯しているクレジットカードとは?

旅行保険の手厚いステイタスカード

旅行保険が付帯するクレジットカードとしてもっとも有名なのは「ステイタスカード」と呼ばれる上位カード(ゴールドカード、プラチナカード)です。年会費は一般カードに比べて高めに設定されており、その分、旅行保険をはじめとする各種付帯サービスが充実しています。

≪ ステイタスカードの旅行保険 ≫

ダイナースクラブカード

ダイナースクラブカード画像

年会費 15,750円
おもな旅行保険の保障(海外) 自動付帯 オススメ!
傷害死亡・後遺障害 自動付帯→最高5,000万円
利用付帯→最高5,000万円
治療費用 障害治療・疾病治療とも最高200万円
疾病死亡
賠償責任 最高1億円
携行品損害 最高100万円(1旅行50万円)
救援者費用 最高300万円
おもな旅行保険の保障(国内) 利用付帯
傷害死亡・後遺障害 最高1億円
傷害入院 日額5,000円
傷害通院 日額3,000円
傷害手術 手術の種類に応じて5万~20万円
その他の保障 利用付帯
ショッピング保険 カード購入したものが購入日から90日以内に破損・盗難に遭った場合、会員一人あたり年間で500万円まで補償
保障以外のサービス  
空港ラウンジ 国内・海外80空港以上
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デルタ スカイマイル シティ ゴールドVISAカード

デルタ スカイマイル シティ ゴールドVISAカード

年会費 18,900円※入会後3ヵ月以内にカード利用20万円以上で初年度年会費半額
おもな旅行保険の保障(海外) 利用付帯
傷害死亡・後遺障害 最高1億円
治療費用 障害治療・疾病治療とも150万円
疾病死亡
賠償責任 3,000万円
携行品損害 30万円(自己負担額3,000円)
救援者費用 100万円
おもな旅行保険の保障(国内) 利用付帯
傷害死亡・後遺障害
  • 死亡→1億円
  • 後遺障害→300万円~1億円
傷害入院
傷害通院
傷害手術
その他の保障 利用付帯
ショッピング保険 カード購入した商品の購入日(配送等による場合には商品の到着日)から90日間以内の盗難・破損 500万円(自己負担額:10,000円)
保障以外のサービス  
空港ラウンジ 国内26空港・33ヵ所
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このように、通常の海外旅行傷害保険に勝るとも劣らない旅行保険を付帯しているのが、ステイタスカードの特徴です。また、カード会社が提携している空港ラウンジを利用できるなど、保険以外の旅行関連サービスも充実しています。
高い年会費がネックとなることが多いステイタスカードですが、一部カード会社ではキャンペーンを実施しており、特定の条件を満たすことで初年度年会費無料で利用できます。また、海外への渡航回数が多い場合はマイルやポイントの還元率が高いカードを利用すれば、じゅうぶんに元を取ることができます。

一般カード、年会費無料カードの旅行保険にも注目

一方、ステイタスカードではない一般カードや年会費無料のクレジットカードの中にも、旅行保険が付帯しているカードがあります。保障金額こそステイタスカードには及ばないものの、カードによっては、障害死亡・高度障害から携行品損害、救援者費用までと、ステイタスカードに劣らない内容をカバーしており、なによりもリーズナブルな年会費が魅力です

クレジットカードの保障額は合算できる

また、意外に知られていない事実ですが、クレジットカードの旅行保険のうち、障害死亡・高度障害をのぞいた、治療費用(障害・疾病とも)や賠償責任、携行品損害、救援者費用などは、それぞれのカードの保障額を合算することができます。たとえば、賠償責任が2,000万円と3,000万円のカードを2枚所持していると、合計で5,000万円までの損害賠償に対応できることになります。
これらの保障は、クレジットカード同士だけでなく、保険会社の旅行保険とも合算できるため、クレジットカードの付帯保険をチェックし、足りない分の補償だけをフリープラン型の旅行保険で補えば、旅行費用を大幅に節約することができます。

Chapter2:クレジットカードを利用した旅行保険の節約プラン

それでは、クレジットカードの中でも手厚い旅行保険が付帯している年会費無料カード・一般カードをピックアップし、自由に保障を組み立てられる損保ジャパンの海外旅行保険を利用して、旅行保険の節約プランを立ててみましょう。

まず、クレジットカードの旅行保険を見てみると、際立っているのは、オリコカードUptyです。年会費無料ながら海外旅行保険が自動付帯(旅行に際するカード利用の有無を問わず保障が付帯)となるうえ、保障内容そのものも、有料のカードを超える充実度を誇ります。
国内旅行の保障が手厚いのはSBIカード。また年会費はかかるものの、ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、保障に加えて入会時のボーナスポイントキャンペーンや空港ラウンジが同伴者1名まで無料で利用できるなど、充実した特典が目立ちます。

≪ クレジットカードと旅行保険 ≫

SBIカード

SBIカード

入会キャンペーン
入会で1,000ポイント
年会費 本会員:無料
家族会員:1枚目無料
 2枚目以降 1枚あたり525円
おもな旅行保険の保障(海外) 利用付帯
傷害死亡・後遺障害 最高 2,000 万円/家族会員:最高 1,000 万円
治療費用 最高 200 万円/家族会員:最高 100 万円
疾病死亡
賠償責任 最高 1,000 万円/家族会員:最高 500 万円
携行品損害
救援者費用 最高 100 万円/家族会員:最高 50 万円
おもな旅行保険の保障(国内) 利用付帯
死亡・後遺障害 最高 2,000 万円
入院保険金 日額 3,000 円/家族会員:日額 1,500 円
通院保険金 日額 2,000 円/家族会員:日額 1,000 円
保障以外のサービス  
空港ラウンジ  
その他の独自の保障  
ショッピング保険  
オンライン・プロテクション  
カード盗難・紛失保障 紛失・盗難でカードの不正使用を被った場合、告知の前後30日のあいだに不正使用された損害を負担
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ANAアメリカン・エキスプレス・カード

ANAアメリカン・エキスプレス・カード

入会キャンペーン
入会&カード利用で最大17,550マイル+ANA SKYコイン2,050コイン
年会費 本会員7,350円
家族会員:2,625円
おもな旅行保険の保障(海外) 利用付帯
傷害死亡・後遺障害 最高3,000万円/家族会員:最高1,000万円
治療費用 障害治療・疾病治療とも100万円
疾病死亡
賠償責任 最高3,000万円
携行品損害 1旅行中 最高30万円(免責3千円/年間限度額100万円)
救援者費用 最高200万円
おもな旅行保険の保障(国内) 利用付帯
死亡・後遺障害 最高2,000万円/家族会員:最高1,000万円
入院保険金  
通院保険金  
保障以外のサービス  
空港ラウンジ 国内16空港・海外2空港
※同伴者1名まで無料利用可 オススメ!
その他の独自の保障 利用付帯
ショッピング保険 カード購入した商品の破損・盗難を購入日から90日間保障※紛失は対象外
一人年間最高200万円まで(事故日から45日以内に連絡。免責金額:1事故につき1万円)
オンライン・プロテクション インターネット上での不正使用による損害を全額補償
カード盗難・紛失保障  
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JALカード TOP&ClubQ

JALカードTOP&ClubQカード

入会キャンペーン
入会後の初回搭乗で1,000マイル
毎年の初回搭乗時1,000マイル
フライト利用時の区間マイル+10%
※その他、随時マイルアップキャンペーンを実施
年会費 本会員:2,100円
家族会員:1050円
おもな旅行保険の保障(海外) 自動付帯 オススメ!
傷害死亡・後遺障害 最高1,000万円
治療費用  
疾病死亡  
賠償責任  
携行品損害  
救援者費用 最高100万円
おもな旅行保険の保障(国内) 自動付帯 オススメ!
死亡・後遺障害 最高1,000万円
入院保険金  
通院保険金  
保障以外のサービス  
空港ラウンジ  
その他の独自の保障  
ショッピング保険  
オンライン・プロテクション  
カード盗難・紛失保障  
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楽天カード

楽天カード画像

入会キャンペーン
入会で2,000ポイント
期間中1回以上のカード利用で3,000ポイント
家族カード申込で1,000ポイント
※その他、随時ポイントアップを実施
年会費 本会員:無料
家族会員:無料
おもな旅行保険の保障(海外) 利用付帯
傷害死亡・後遺障害 最高2,000万円
治療費用 障害治療・疾病治療とも200万円
疾病死亡
賠償責任 最高2,000万円
携行品損害 最高20万円(免責3,000円)
救援者費用 最高200万円
おもな旅行保険の保障(国内)  
死亡・後遺障害  
入院保険金  
通院保険金  
保障以外のサービス  
空港ラウンジ  
その他の独自の保障 利用付帯
ショッピング保険 楽天市場で購入した商品が未着の場合、所定の審査の後、請求取り消しが可能
オンライン・プロテクション インターネット上でクレジットカードを不正に利用された場合の金額を保証
カード盗難・紛失保障  
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次に、これらのカードを併用した場合の、旅行保険のプランニングをみてみましょう。
旅行保険をかける場合に注目したいのは、旅先で比較的発生しやすい病気やケガへの備えです。一般的に、クレジットカードの補償額は100万~200万円が中心。ただし、海外では薬や検査・手術などの費用が日本より高いことが多く、一回の手術で数百万円といった高額な治療費かかる場合があります。渡航先の医療事情・衛生事情をチェックしたうえで、必要に応じて旅行保険での補償を追加すると良いでしょう。
また、飛行機に預けた手荷物の到着が遅れた場合や、飛行機が遅れたことで生じた損害などを補償する「航空機寄託手荷物遅延費用 」「航空機遅延費用」などは、クレジットカードの旅行保険ではカバーしきれないことが多く(※セゾン・プラチナ・アメリカン・エキスプレスカードMUFGカード・ゴールド・アメリカン・エキスプレスカードには付帯)、渡航先の飛行機の運行事情等によって、補償を追加したほうが良い場合もあります。

それでは、実際にクレジットカードと旅行保険を組み合わせて保障を調整した場合の保険料を計算してみましょう。

≪ 旅行保険の試算 (渡航先:アメリカ合衆国、旅行日数:14日間) ≫

新・海外旅行保険【off!】 PCタイプ(セットプラン) 新・海外旅行保険【off!】 フリープラン
(+SBIカード&楽天カード&JALカード)
傷害死亡・後遺障害 3,000万円 1,000万円
(+2,000万円)※カードの保障額が異なる場合は金額の高いほうを適用
治療費用 2,000万円 1,500万円
(+400万円)※3枚のカードの補償額を合算
疾病死亡 3,000万円 1,000万円
(+0円)
賠償責任 1億円 5,000万円
(+3,000万円)※3枚のカードの補償額を合算
携行品損害 50万円 20万円
(+20万円)※3枚のカードの補償額を合算
救援者費用 2,000万円 1,500万円
(+400万円)※3枚のカードの補償額を合算
航空機寄託手荷物遅延費用 10万円 10万円
航空機遅延費用(欠航・運休時の宿泊費等) 2万円 2万円
入院一時金(2日以上の入院の場合) 3万円 3万円
保険料
6,320円
4,540円(-1,780円)

このように、旅行保険はクレジットカードの付帯保険を利用することで節約できます。
旅行保険は、保険期間が延びるほど保険料が高くなるため、特に長期の旅行に出かける場合は、クレジットカード付帯の旅行保険は非常に役立つアイテムです(*)。
旅行の計画が固まった時は、まず手持ちのクレジットカードの保険を確認したうえで、必要であれば新たに旅行保険の充実したクレジットカードを申し込んでみてはいかがでしょうか。

*クレジットカードの旅行保険には、旅行代金等をカードで支払っていることが条件となる場合(利用付帯)や、90日間など一定の保障期間が定められている場合があります。

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