保険相談のメリット・デメリット
無料の保険相談を利用するときに知っておきたいこととは?
保険の加入や見直しを検討する際、保険の相談窓口(保険相談サービス)で話を聞いてみようか考える方も多いのではないでしょうか?近年、多くの保険相談サービスがショッピングモール等に店舗を構え、気軽に保険に関する相談をできるようになっています。
その一方で、いざ保険の相談をしようとすると、「保険に関する知識が無くても相談して良いのか?」「相談したら、必ず保険に加入しないといけないのか?」「勧誘は強いのか?」「損保も生保も相談できるのか?」等を疑問に感じる方も多いはず。
そこで、今回は、保険相談サービスに注目。利用のメリットやデメリット、サービスを利用する際にチェックしておきたいポイントについてわかりやすく解説します。
本特集を参考に、無料の保険相談サービスについてチェックし、保険の加入・見直しをする際、上手に活用しましょう。
保険相談サービスとは?
保険相談サービスとは、専門の相談員(※主にFP:ファイナンシャルプランナー)に、保険の新規加入や、現在加入している保険の見直し等、保険に関する相談を無料できるサービスのこと。
保険相談サービスには、相談する場所によって、「店舗型」と「訪問型」の2種類に分かれます。
店舗型の保険相談サービス
ショッピングセンターなどに店舗があり、相談者がそこへ足を運ぶことで保険に関する相談ができるサービス。全国各地に店舗展開していることに加え、平日夜や土日・祝日も営業しているケースが多く、仕事帰りや買い物のついでに、保険について気軽に相談することができる。
訪問型の保険相談サービス
自宅やカフェ、レストランなど、自分の都合の良い場所を選んで相談員に来てもらい、保険に関する相談ができるサービス。保険相談サービスを運営している会社と提携している個人のFPが相談員となるため、、店舗型と比較し、知識・経験豊富な相談員が多い傾向にある。家庭環境や経済状況など、他人に聞かれたくないことがある場合は、自宅での相談がおすすめ。
保険相談サービスのメリット・デメリット
次に、保険相談サービスを利用するメリット・デメリットについて見ていきましょう。
保険相談サービスのメリット
様々な保険商品の中から、自分に合ったものを選べる
保険相談サービスでは、複数の保険会社の保険商品を取り扱っています。様々な保険商品を比較し、「自分に合ったもの」「リーズナブルな保険料のもの」等を選べる点は、保険相談サービスを利用するメリットと言えるでしょう。
専門知識を持った保険のプロに相談できる
保険相談サービスでは、専門知識を持った保険のプロ(※主にFP:ファイナンシャルプランナー)に相談することが可能です。
「自分にはどんな保険が合っているか」「保険を見直すことで、どのくらいの節約になるのか」等、保険に関する悩みや疑問を直接聞くことができ、それに対する的確なアドバイスがもらえる点は、保険相談サービスを利用するメリットの一つ。
無料で相談できる
保険相談サービスは、何度でも無料で相談することができます。また、保険相談サービスを利用して保険商品の提案を受けた場合でも、保険への加入が必須ではない点はチェックしておくと良いでしょう。
コラム 保険相談サービスが無料の理由
様々なメリットがある保険相談サービスですが、なぜサービスを無料で利用できるのか、疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その理由は、保険相談サービスが、各保険会社からの契約事務手数料を収益として運営されているからです。
ちなみに、保険相談サービスの収益源である契約事務手数料は、相談者が保険相談サービスを利用して保険に加入した場合に得られる仕組み。つまり、契約が取れるほど、多くの収益を得ることができます。しかし、少しでも多くの利益を得るために、保険相談の際、強引な勧誘や、不必要な保険を勧める…といったことはありません。こうした行為があると、会社の悪い評判につながり、利用者の信頼を失ってしまうからです。保険相談サービスにおいて、相談員は親身になって考え、その人に合った保険商品を提案してくれます。
無料で利用できるサービスですが、質が低いということはなく、安心して利用できる点はチェックしておくと良いでしょう。
保険相談サービスのデメリット
担当者によって知識・スキルに差がある
担当者によって、保険に関する知識や相談員としてのスキル、提案される保険商品に差がある点には注意が必要です。複数の保険相談サービスを利用し、その中から、自分に合った保険を選ぶと良いでしょう。
ちなみに、万一、担当者が自分に合わないと感じた場合、担当者を変更することも可能です。(※担当者を変更した場合でも、相談料は無料)
対面形式での相談
保険相談サービスでは、対面形式で相談を行うため、実際に担当者と会う必要があります。1回の相談にかかる時間は、およそ1時間~2時間程度。担当者と直接会わなければならない点、相談にある程度の時間がかかる点は保険相談サービスのデメリットと言えるでしょう。
ある程度保険に関する知識が必要
保険に関する知識が全くない状態で保険相談サービスを利用すると、不安をあおられ、本来、必要のない保険にまで加入してしまうケースも考えられます。
保険相談サービスを利用する際は、生命保険(定期保険、終身保険)や損害保険(自動車保険、火災保険、地震保険など)、医療保険、がん保険、養老保険といった「保険の種類」や、それぞれの保険が何を保障してくれるのかなど、最低限、保険に関する知識を身につけておきましょう。そうすることで、自分に必要な保険を、スムーズに見つけることが可能です。
保険相談サービス 利用のポイント
ここでは、保険相談サービスを利用する際に、知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。それぞれの項目をしっかりとチェックし、保険相談サービスを上手に利用しましょう。
予約の申し込みはインターネットや電話で
保険相談サービスの予約は、インターネットや電話から行います。また、一部の店舗型保険相談サービスでは、予約不要での相談にも対応しているので、気軽に店舗へ立ち寄り、相談することも可能。ただし、予約なしで行った場合、前の人の相談が終わるまで待たされるケースも。
1回の相談時間は平均1~2時間程度とやや長いので、事前に予約をしておいた方がスムーズです。
保険料はどこの窓口で契約しても同じ
同じ保険商品であれば、どこの窓口で契約しても保険料は同じです。ちなみに、その保険商品を提供する保険会社と直接契約した場合も、保険料は変わりません。
保険相談サービスは複数社利用すると良い
保険相談サービスによって、契約している保険会社が異なるため、同じ内容を相談しても、提案される保険商品は異なります。
また、担当の相談員との相性もあるので、1社だけに相談するのではなく、複数社に相談し、その中から自分に合った保険を選ぶと良いでしょう。
保険証券などを持って行く
すでに加入している保険の見直しを依頼する場合は、その保険の「保険証券」を持って行くと良いでしょう。保険証券とは、保険契約の成立を証明する証書のこと。保険証券があれば、相談員は、相談者が現在加入している保険の保障内容を把握し、より相談者に合った保険を提案することができます。
また、すでに保険に加入している人はもちろん、新規で保険への加入を検討している場合も、通帳や給与明細、家計簿等があると便利でしょう。必須ではありませんが、こうしたものがあれば、「相談者に必要な保障(補償)の内容」や「保障(補償)額」「家計の負担とならない保険料」等を提案してもらえ、より中身の濃い相談をすることが可能です。
ちなみに、保険の契約時には、運転免許証やパスポートなどの身分証明書、印鑑、銀行の口座番号・銀行印(※口座払いの場合)、クレジットカード(クレジット払いの場合)が必要です。相談したその場で、保険に加入する可能性がある場合は、持って行くと良いでしょう。
また、保険相談サービスを利用する際は、「内容が充実した保険に加入したい」「毎月の保険料を下げたい」等、保険相談サービスで何を聞きたいのか、事前に考えておくことが大切です。さらに、現在のライフスタイルや将来のビジョン、希望の保障内容等についても明確にしておきましょう。そうすることで、よりスムーズに、自分に合った保険を提案してもらうことが可能です。
≪ おすすめの保険相談サービス ≫
保険相談の料金 | 無料 |
---|---|
保険相談のスタイル | 店舗型/訪問型 |
窓口数 | 全国174店舗(2017年11月13日現在) |
取り扱う保険の種類 | 生命保険、医療保険、がん保険、学資保険、個人年金保険、自動車保険、火災保険、損害保険、地震保険 ほか |
取り扱い保険会社数 | 約40社 |
予約方法 | インターネット、電話 |
1回あたりの相談時間 | 1~2時間程度 |
特徴 | 「保険クリニック」は、アイリックコーポレーションが運営する日本初の無料保険相談サービス。全国に174店舗を展開し、保険に関する相談をすることができる。また、訪問での保険相談にも対応。 保険クリニックの特徴は、独自の保険分析ソフト「保険IQシステム」を導入している点。相談者のプロフィールや加入中の保険情報を入力すると、保険の状況を分析し、万一の場合に受け取れる保障の種類や金額などを知ることができる。さらに、取り扱っている保険商品の中から、その人に合ったおすすめのものをピックアップすることも可能。 また、店舗だけではなく、訪問での保険相談に対応している点もチェックしておきたい。 |
保険相談の料金 | 無料 |
---|---|
保険相談のスタイル | 店舗型/訪問型 |
窓口数 | 全国610店舗(2017年10月20日現在) |
取り扱う保険の種類 | 生命保険、医療保険、がん保険、学資保険、個人年金保険、自動車保険、火災保険、地震保険 ほか |
取り扱い保険会社数 | 約35社 |
予約方法 | インターネット、電話 |
1回あたりの相談時間 | 2時間程度 |
特徴 | 「ほけんの窓口」は、ほけんの窓口グループが運営する無料の保険相談サービス大手。ショッピングモールを中心に、全国600店舗以上を展開しており、店舗数の多さは、数ある保険相談サービスの中でもトップクラスを誇っている。さらに、店舗だけではなく、訪問での保険相談にも対応。 ほけんの窓口では、約35社の保険商品(生命保険・損害保険両方)を取り扱い、幅広い商品の中から自分に合ったものを選ぶことができる。また、納得がいくまで、何度でも無料で相談できる点も嬉しい。 店舗での保険相談をする際は、ぜひ候補に入れておきたい。 |
保険相談の料金 | 無料 |
---|---|
保険相談のスタイル | 訪問型 |
窓口数 | ― ※実店舗なし |
取り扱う保険の種類 | 生命保険、医療保険、収入保障保険、個人年金保険、養老保険、学資保険 ほか |
取り扱い保険会社数 | 担当FPによって異なる |
予約方法 | インターネット、電話 |
1回あたりの相談時間 | 1~2時間程度 |
特徴 | 保険マンモスが運営する無料の保険相談サービス。実店舗は無く、保険の相談を依頼すると、保険マンモスと提携するFP(ファイナンシャルプランナー)が相談者の自宅や指定の場所を訪問し、保険に関する相談をすることができる。 また、有料のプレミアムコース(税込5,400円)も用意しており、より高度な内容の保険相談をすることが可能。 保険マンモスと提携するFPは、保険会社に所属しない独立系のFPを採用。万一、担当FPによる強引な保険の勧誘等があった場合は、担当を交代する「イエローカード制」も導入している。 訪問型の保険相談サービスを利用する際、有力な選択肢の一つと言えるだろう。 |
まとめ
保険相談サービスのメリットやデメリット、利用のポイントを解説した今回の特集はいかがでしたか?
保障内容や保険料の比較等、保険選びには、何かと時間や手間がかかるもの。
保険相談サービスを利用すれば、無料で保険のプロに相談することができ、様々な保険商品の中から、自分に合ったものを効率よく見つけることが可能です。
保険への加入や、現在加入している保険の見直しを検討している方は、本特集を参考に、保険相談サービスについてチェックし、自分に合った保険を見つけてみてはいかがでしょうか。
Writer:溝口麻衣
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