お役立ち保険情報

ペット保険の選び方 
犬、猫におすすめの保険を見つける3つのポイント

私たちは国民皆保険制度によって、必ず国民健康保険もしくは社会保険に加入していますが、ペットには健康保険のような公的な保険ないため、ペットが病気やケガをすると、基本的に治療費は100%飼い主の負担になります。このような場合に治療費の一部、または全額を補償してくれるのがペット保険です
ペットが病気やケガをした際にかかる治療費は、高額になるケースも少なくありません。ペットを飼っている方の中には、万一の際の家計への負担を考え、ペット保険への加入を検討される方もたくさんいらっしゃるはずです。

ただ、ペット保険と一言に言っても、その種類は非常に多く、加入できるペットの条件や保険料、補償内容によって最適な商品が異なるため、自分に合ったペット保険を選ぶのは簡単ではありません。

そこで今回は、ペット保険の選び方に注目。ペット保険を選ぶ際のポイントをわかりやすく解説します。さらに、数あるペット保険の中から、保険比較編集部が厳選したおすすめのペット保険についての紹介も。
ペット保険への加入やペット保険の見直しを考えている方は、本特集を参考に、大切なペットが病気やケガをした際に、しっかり補償が受けられる最適なペット保険を見つけましょう。

コラム ペットが病気やケガをした場合の治療費は?

ペット保険への加入を検討する際に知っておきたいのが、ペットが病気やケガをした際にかかる治療費がいくらくらいになるのかという点です。
ペットが病気やケガをした際の治療費は高額になるケースが多いと言われていますが、一体どれくらい高いのか、イメージできないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
犬・猫が病気やケガをした場合の治療費の目安は以下の通りです。

骨折 外耳炎 異物誤飲 膀胱炎 胃腸炎
合計 477,000円 合計 363,000円 合計 277,000円 合計 274,000円 合計 184,000円

※上記金額は、「通院・入院・手術・検査・薬等」の合計。
※参考:ペットの治療費は意外と高額?いざという時のためのペット保険の基本[vol.1]

上記の内容からもわかるように、ペットが病気やケガをした際の治療費は20万円前後~50万円前後と、想像以上に高額になりがちです。ペット保険への加入を迷われている方は、ペットが病気やケガをした場合、治療費が家計の中で大きな負担になるかどうかで判断すると良いでしょう
ペットが病気やケガをした際の治療費を最小限に抑えたいという方は、万一の際、必要な補償が受けられるペット保険への加入をおすすめします。

ペット保険の選び方 ―犬、猫におすすめの保険を見つける3つのポイント

本チャプターでは、犬、猫におすすめのペット保険を見つける際にチェックしておくべき選び方のポイントをご紹介します。
ペット保険を選ぶ際のポイントは、大きく以下の3点。

ペット保険の選び方 ポイントその1
ペット保険への加入条件

ペットの種類や年齢、既往症(過去の病気やケガ)・現在治療中の病気やケガの有無等、ペット保険によって、加入条件が異なります。ペット保険への加入を検討する際は、自分のペットが加入条件を満たしているかを、まずはしっかり確認しておきましょう。

なかでも、特にチェックしておきたいのがペットの年齢です。多くのペット保険では、新規でペット保険に加入できる「新規加入年齢」、加入しているペット保険を更新できる「更新可能年齢」に上限が設定されています
例えば、今まではペット保険に加入していなかったものの、「ペットが高齢になってきたので、そろそろペット保険に加入しようと思った時には、新規加入年齢の上限を超えており、保険に加入できない・・・」といったケースも。ペットが高齢の場合は、特に、ペット保険への加入を検討する際、加入できる年齢について、しっかり確認しておくことが大切です。

ペットの年齢がわからない場合は?

ペットを飼っている方のなかには、ペットを知り合いから譲り受けた、拾った等の理由で、「ペットの正確な年齢がわからない」とい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ペットの正確な年齢がわからない場合、「推定年齢」を申告すれば、ペット保険に加入することができます。ちなみに、ペットの推定年齢は動物病院で調べることが可能。
ペット保険は、ペットの年齢によって保険料がかわるため、飼っているペットの正確な年齢がわからない場合は、ペット保険に加入する前に、ペットの推定年齢を調べておきましょう。

ペット保険の選び方 ポイントその2
ペット保険の補償内容

ペットが病気やケガをした場合に受けることができる補償内容・補償範囲も、ペット保険を選ぶ際にチェックしておきたいポイントの一つ。
ペット保険によって、補償の適用される病気やケガが異なるため、各ペット保険の補償内容を比較し、ペットがかかりやすい病気やしやすいケガにしっかり備えられるものを選びましょう
ちなみに、ペット保険の補償が適用されるのは、原則として補償開始後に発症した病気やケガに対してのみです。補償開始前に発症した病気やケガ、ワクチン接種・予防接種などの予防行為、去勢・避妊など健康体に施す処置、遺伝性疾患・先天性疾患等は補償の対象外となる点には注意が必要です。

ペット保険の主な補償範囲

ペット保険の補償範囲に含まれる ペット保険の補償範囲に含まれない
  • ペット保険補償開始後に発症した病気やケガの治療
  • ペット保険補償開始前に発症した病気やケガ
  • ワクチン接種、予防接種などの予防行為
  • 去勢、避妊など、健康体に施す処置
  • 遺伝性疾患、先天性疾患 
  • 健康診断 
  • 歯科治療(歯石除去含む)など

※ペット保険によって、補償内容は異なります。

また、同じ犬種・猫種でも、年齢によってかかりやすい病気・しやすいケガは異なります。年齢ごとにかかりやすい病気・しやすいケガについてもしっかり把握し、ペットのライフステージに合わせて、必要な補償が受けられるペット保険を選びましょう。

年齢別 犬・猫がかかりやすい病気

0歳 下痢、外耳炎、異物誤飲 下痢、結膜炎、異物誤飲
1歳~6歳 皮膚炎、外耳炎、下痢 膀胱炎、皮膚炎、下痢
7歳以上 皮膚炎、潰瘍、外耳炎 腎不全、潰瘍、膀胱炎

※参考:アイペット損害保険会社「ペットの疾病ランキング2018」

ペット保険の選び方 ポイントその3
ペット保険の補償タイプ・補償割合・補償限度額

ペット保険を選ぶ際は、補償タイプや補償割合、補償限度額についてもしっかりチェックし、ペットに合ったものを選ぶことが大切です。ちなみに、補償タイプや補償割合、補償限度額の違いによって、実際にペットが病気やケガをした場合の補償額(保険金)や自己負担額が変わってきます

以下では、ペット保険の補償タイプ、補償割合、補償限度額についてまとめています。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

補償タイプ

ペット保険には、大きく3種類の補償タイプがあります。

  • 定率補償型…かかった治療費の一定割合(補償割合分)を補償するタイプ。(残りの分は自己負担) 人間の健康保険に相当する。
  • 定額補償型…治療費に関係なく一定の金額が補償されるタイプ。人間の生命保険に相当する。
  • 実費補償型…補償限度額の範囲内で、かかった治療費の全額が補償される。人間の損害保険に相当する。

補償割合

治療にかかった費用の何%が補償額として支払われるかを示す割合。50%、70%、100%等から選択できるケースが多い。
補償割合が高くなるほど、受け取れる補償額は多くなるが、その分、保険料も高くなる点には注意が必要

補償限度額

ペットが病気やケガをした場合に支払われる補償額の上限。ペット保険によって、年間の支払い補償額の合計を「補償限度額」と設定している商品と、入院・通院・手術などの治療形態に応じて、それぞれに限度日数や回数、保険金の限度額(補償限度額)が設定されている商品がある。

【2019年版】 犬、猫におすすめのペット保険

本チャプターでは、保険比較編集部が厳選した犬、猫におすすめのペット保険をご紹介します。ペット保険の加入・見直しを検討している方は、各ペット保険の特徴を比較し、自分に合ったものを見つけましょう。

ペット保険を販売する「少額短期保険会社」と「損害保険会社」の違いは?

2019年現在、ペット保険を販売できるのは、国の基準をクリアした「少額短期保険会社」と「損害保険会社」のみとなっています。ペット保険を選ぶ際、この2つには、どのような違いがあるのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

少額短期保険会社とは、2006年の保険業法改正によって誕生した、「保険金額1,000万円以下/保険期間2年以内」の「少額かつ短期間」の保険契約の引き受けを行う保険会社のこと。
少額短期保険会社と損害保険会社では、「商品提供の範囲」「事業認可のハードル/事業規模」「契約者保護機構の有無」の点において、違いがあります。

「少額短期保険会社」と「損害保険会社」の違い

  • 商品提供の範囲

    少額短期保険は保険金額が少額、かつ保険期間が1年(※第二分野(損害保険)に関しては2年)内の保険で保障性商品のみ引受可能となっています。損害保険会社に関しては期間の縛りはありません。

  • 事業認可のハードル/事業規模

    少額短期保険会社は、財務局による登録制となっており、資格要件をクリアした会社に許可が与えられています。一方、損害保険会社の場合、厳しい資格要件や審査をクリアしなければならない他、最低10億円の資本金が必要になる等、一定以上の事業規模が必要です。

  • 契約者保護機構の有無

    保険会社が破綻した場合、損害保険会社は損害保険会社が設けている契約者保護機構が他社への保険の引き継ぎを行いますが、少額短期保険会社は契約者保護機構がないため、最低資本金とは別に、法務局へ一定の供託金を預けることが義務づけられており、経営が破綻した場合、供託金の中から補償される仕組みになっています。

ちなみに、ペット保険の補償内容に関しては、両者の間に大きな違いはありません。各保険会社が提供するペット保険の特徴やサービス内容を比較し、自分に合ったものを選びましょう

あわせて読みたい
ペット保険の『少額短期保険』とはどんな意味?

【2019年版】 犬、猫におすすめのペット保険

FPC 「ペット保険」

FPCペット保険

保険料 50%補償プラン、加入年齢3歳の場合
  • (※品種問わず):月払い1,590円/年払い16,950円
  • (※品種問わず):月払い1,590円/年払い16,950円
補償内容 病気やケガによる動物病院での診療費の50%または70%を補償。
(※支払い限度額および限度回数の範囲内で)

支払い限度額と限度回数

  • 通通院保険金:1日あたり12,500円/年間30日まで
  • 入院保険金:1入院あたり125,000円/年間3入院まで
  • 手術保険金:1手術あたり100,000円/年間1手術まで
補償割合 50%、70%
対象ペット・加入可能な年齢

対象ペット
犬、猫

加入可能な年齢
生後30日以上、9歳未満 ※継続契約の更新は終身で可

保険期間 1年間 ※満期時自動更新(解約申請のない場合)
対象の動物病院 全国すべての動物病院

このサイトに行く

少額短期保険会社「FPC」が取り扱うペット保険。数あるペット保険の中でも、最安クラスの保険料を実現しており、高い人気を集めている。
「ペット保険」の特徴は、手ごろな保険料を実現しつつ、補償内容が充実している点。「ペット保険」では、病気やケガによる通院・入院・手術にかかった診療費の50%または70%を補償。保険料は、犬種・猫種にかかわらず、9歳未満は同じ料金設定になっており、例えば4歳以下の場合、月払い1,590円と、他のペット保険と比較しても手ごろな料金で加入することができる。
また、保険金には、「通院保険金」、「入院保険金」、「手術保険金」の3種類があり、それぞれに支払い限度額・限度回数を設定。さらに、年間補償限度額は85万円と業界最高水準である点もチェックしておきたい
その他にも、「ペット保険」は、24時間365日、インターネットからの申し込みに対応しており、最短約5分で加入手続きを完了することが可能。手ごろな保険料で、充実の補償が受けられるペット保険への加入を検討する際、「ペット保険」は有力な選択肢の一つといえるだろう。

ペットメディカルサポート 「PS保険」

PS保険

保険料 基本プラン(50%補償)、加入年齢3歳の場合
  • 犬(※小型犬):月払い1,730円/年払い19,960円
  • 猫(※品種問わず):月払い1,580円/年払い18,180円
補償内容 病気やケガによる動物病院での診療費の50%、70%、100%を補償。
(※支払い限度額および限度回数の範囲内で)

支払い限度額と限度回数

  • 通院保険金:1日あたり10,000円/年間20日まで
  • 入院保険金:1日あたり20,000円/年間30日まで
  • 手術保険金:1手術あたり100,000円/年間2手術まで
  • 車いす補償:最大100,000円
補償割合 50%、70%、100%
対象ペット・加入可能な年齢

対象ペット
犬、猫

加入可能な年齢
生後30日以上、満8歳11ヵ月 ※継続契約の更新は終身で可

保険期間 1年間 ※満期時自動更新(解約申請のない場合)
対象の動物病院 全国すべての動物病院

このサイトに行く

少額短期保険会社「ペットメディカルサポート」が取り扱うペット保険。オリコンが実施した「顧客満足度調査(2018年)」いおいて、総合第1位を獲得し、数あるペット保険の中でも利用者からの高い満足度を誇っている。
ペットメディカルサポート「PS保険」の特徴は、手ごろな保険料を実現している点。「PS保険」の保険料は、3歳ごとに見直されることに加え、保険料の引き上げ幅が他のペット保険と比較してもゆるやか。さらに、一般的にペット保険の保険料は、ペットが高齢になるほど高くなりがちだが、「PS保険」の場合、12歳以降の保険料は一定となっている(※ペットセレモニー特約を付帯しない場合)。ペットが高齢になっても、保険料の値上がりを気にすることなく、一生涯を通して安心してペット保険を利用できる点は、「PS保険」の大きな魅力といえるだろう。
補償プランは、補償割合(50%、70%、100%)に応じて3種類を用意。病気やケガによる通院・入院・手術にかかった診療費に対してはもちろん、ペット用車いす費用の補償を受けることもできる
また、他のペット保険では補償の対象になりにくい「癌」、「椎間板ヘルニア」、「膝蓋骨脱臼(パテラ)」、「歯科治療(※ただし予防を目的とした費用は補償対象外)」等の診療が補償対象に含まれる点も嬉しい。
手ごろな保険料を実現していることに加え、利便性が高く、補償が充実している「PS保険」は、ペット保険への加入を検討する際、有力な選択肢の一つとしてチェックしておきたい。

楽天少額短期保険「あんしんペット保険」

FPCペット保険

保険料 Sプラン(80%補償)、加入年齢3歳の場合
  • 犬(※小型犬):月払い670円/年払い7,680円
  • 猫(※品種問わず):月払い570円/年払い6,500円
補償内容 病気やケガによる動物病院での診療費の70%、80%を補償。
(※支払い限度額および限度回数の範囲内で)

支払い限度額と限度回数(※Sプランの場合)

  • 手術・手術と連続する入院:1回につき50万円/年間2回まで

※免責金額:1回につき14,000円

補償割合 70%、80%
対象ペット・加入可能な年齢

対象ペット
犬、猫

加入可能な年齢
生後31日以上、満11歳未満(10歳11ヵ月)まで ※継続契約の更新は20歳まで

保険期間 1年間 ※満期時自動更新(解約申請のない場合)
対象の動物病院 全国すべての動物病院

このサイトに行く

楽天グループの「楽天少額短期保険」が取り扱うペット保険。月々460円からと他のペット保険と比較しても割安な保険料を実現しており、人気を集めている
「あんしんペット保険」では、手ごろな保険料で手術費用の80%を補償する「Sプラン」、通院・入院・手術にかかる治療費の70%を年間70万円まで補償する「Mプラン」、通院・入院・手術にかかる治療費の70%を年間70万円まで免責金額なしで補償する「Lプラン」の3種類を用意。ペットに合ったプランを選択することができる。
また、月々80円(年間900円)で、ペットが他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりした際の賠償費用を年間500万円まで補償する「ペット賠償責任特約」を付帯できる点もチェックしておきたい
さらに、加入可能な年齢が、生後31日以上、満11歳未満(10歳11ヵ月まで)となっており、他のペット保険と比較し、ペットが高齢になってからでも加入できる点は「あんしんペット保険」大きな魅力といえるだろう。ただし、継続契約の更新が20歳までとなっている点には注意が必要。
割安な保険料を実現していることに加え、ペットが病気やケガをした際、充実した補償が受けられる「あんしんペット保険」はペット保険の加入を検討する際、ぜひ候補に入れておきたい。

ペット保険の選び方~まとめ~

ペット保険の選び方のポイントに加え、犬・猫におすすめのペット保険について解説した今回の特集はいかがでしたでしょうか?

ペット保険に加入していれば、万が一ペットが病気やケガをした際に、家計に大きな負担をかけることなく、安心して最適な治療を受けさせることが可能です。家計に大きな余裕がある場合は除き、ペットを飼う際は、病気やケガのリスクに備え、万一の際、しっかりとした補償が受けられるペット保険に加入しておくと良いでしょう。

ペット保険を選ぶ際は、私たちが保険を選ぶのと同じように、各保険会社が提供するペット保険の特徴や補償内容をしっかりと比較することが大切です。本特集でご紹介したペット保険を選ぶ際のポイントをしっかりチェックし、希望の条件を満たすペット保険を見つけましょう!

Author 溝口麻衣(みぞぐちまい)

Hayakawa所属のチーフライター兼編集者。主な執筆ジャンルは英会話、格安SIM、住宅ローン、保険、エンタメ。わかりやすく、ちょっとした気付きのある記事を目指して、日々原稿を執筆中。御朱印集めと北欧関連の情報収集が好き。

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