ネット生保VS大手生保、生命保険を比較
生命保険は、万一のときに遺された家族を支えてくれる大切なセーフティネットです。日本人の生命保険世帯加入率は89.2%と世界的に見ても非常に高く、多くの家庭がなんらかの形で生命保険に加入していることがわかります(生命保険文化センター「平成27年 生命保険に関する全国実態調査」)。
従来、生命保険といえば、セールスレディなどの保険販売員から説明を受けて加入するケースがほとんどでした。しかし、保険業法の改正にともなって保険の自由化が進み、インターネットや通販などの新しい販売経路が開拓されたことをきっかけに、生命保険そのものも、さまざまな保険会社から豊富なバリエーションの商品が販売されています。
たとえば、インターネットを主な販売チャネルとする「ネット生保」は、大手生保とは一線を画した保険料の安さを前面に押し出すことで、必要な保障を確保しつつ、できる限り生命保険の保険料を節約したいという現代人のニーズをキャッチ、契約件数を順調に伸ばしています。
そこで今回は、このような新しいネット生保と、従来型の大手生保を比較し、それぞれの生命保険のメリットとデメリットを見ていきます。
Chapter1:保険料を抑えるならネット生保が有利
ネット生保の人気を支えているのは、なんといっても圧倒的な安さを誇る保険料です。一般的に、生命保険の保険料は、保険金などの支払いに充てられる「純保険料」と、宣伝・設備・人件費など保険会社の運営に使われる「付加保険料」から成り立っています。
大量の店舗やスタッフをかかえる大手生保は、付加保険料部分が高くなる傾向があり、それが全体の保険料を押し上げる要因ともなっています。
一方、実店舗を持たず、ネットを中心に生命保険を販売するネット生保は、設備費・人件費等をコストカットし、保険料に反映させることができます。そのため、ネット生保と大手生保の2種類の保険料を比較すると、同じ保障でもその差は数倍になるケースも少なくありません。月々の保険料を抑えたい場合は、圧倒的にネット生保が有利であることがわかります。
≪ ネット生保と大手生保の保険料を比較 ≫
アクサダイレクト生命 | ライフネット生命 | 明治安田生命 | |
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試算条件 |
死亡保障:3,000万円 加入者:30才・男性 保険期間:10年間 |
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保険料 | 男性:2,650円※最安! | 男性:2,704円 | 男性:1万926円 |
※ 上記保障内容・保険料は、保険比較編集部が2019年3月4日の時点で独自に調査したものです。アクサダイレクトの定期保険2、ライフネット生命のかぞくへの保険、明治安田生命のベストスタイルを比較しています。詳細は各社HPをご確認ください。
Chapter2:自分で保障を自由に選ぶネット生保、すべておまかせの大手生保
それでは、保険料以外のポイントで、ネット生保と大手生保を比較してみましょう。
1. 保険の加入時
生命保険に加入する際は、まず、どの保険に入るり、どういう保障を選択するかを選び、告知事項や重要事項を確認したうえで契約の手続きをとります。
ネット生保の場合は、これらの作業をすべて自分で行なうことになるため、契約者は事前にその保険の内容(保障額や保障期間、保険金の支払われる場合・支払われない場合など)について、しっかり調べておく必要があります。これらの情報は、請求資料や、ネット生保のホームページ上で確認することができ、不明な点はサイト上のQ&Aやカスタマーセンターに問い合わせることも可能です。
一方、大手生保では、保険販売員が契約者のニーズに合わせて商品をピックアップし、保障内容の説明から申込書の記入方法にいたるまで、きめ細かいサポートを期待できます。ただし、すべてを販売員任せにすることで、不必要な保障が付帯した割高な生命保険に加入することになるケースや、本当に必要な保障を準備できない場合があるなど、トラブルが発生する場合もあります。
2.保険の見直し時
一般に、生命保険は一度加入して終わりではなく、結婚や子供の誕生&独立など、人生の節目となるライフイベントが発生するごとに見直す必要があります。
ネット生保の場合、見直しのタイミングは契約者自身が自分で判断し、手続きをとる必要がありますが、ホームページ上には、必要保障額の計算ツールや保険料シミュレーションなどが用意されており、契約者が自分で自分の保障を決めるためのサポートが充実しています。
一方、大手生保の場合は、まず販売員に相談して現在の必要保障額をチェックしてもらい、保険料の試算を依頼します。ただし、このときすべてを担当任せにしてしまうと、見直し後の保障内容について充分な理解ができない可能性があり、さらには保険料が割高になったり、保険料払込期間が延長される、予定利率の悪い保険に乗り換えさせられるなど、不利な見直しが発生するケースもあります。
3.保険金(給付金)請求時
生命保険の真価が問われるのは、やはり万一の病気や死亡が起こったときでしょう。これらの保険金支払事由が発生した場合は、いかなる生命保険であっても、被保険者(もしくは保険金受取人)が保険会社に保険金を請求しなくてはなりません。
ネット生保の場合は、契約者側が直接、保険会社へ請求を行います。そのため、被保険者や保険金受取人は、日ごろから、いざというときの保険金の申請方法や保険証券のしまい場所等について知っておく必要があります。また、告知漏れなどのトラブルで保険金が支払われないことがないよう、特に契約時の告知事項と約款の確認について、充分に確認する必要があります。
一方、大手生保の場合は、担当(もしくは保険会社)に連絡をとり、保険事故の報告と対応を依頼します。手続きのほとんどを保険会社の担当が代行してくれるメリットがありますが、反面、担当者が代わって充分な引継ぎがされておらず、スムーズな保険金支払いが行なわれない場合や、加入者が保障内容を把握しておらず未請求になる場合など、人任せゆえのトラブルに注意する必要があります。
このように、契約者の自己責任が大きいネット生保と、販売員の質に左右される大手生保、どちらの生命保険にもそれぞれ一長一短があります。ただし、保険料を抑えて無駄のない保障を組むには、やはりネット生保を利用するのがもっとも賢い手段と言えるでしょう。
両保険のメリットとデメリットを比較した場合、ネット生保にはさらに、死亡保障に特化したシンプルな保障内容の保険が多く、保障内容を理解しやすい(=見直しや保険金の請求がスムーズ)というメリットがあります。
いざという時、自分たちの生活を支えてくれる生命保険だからこそ、できる限り人任せにせず、保険についての知識をしっかり学んだうえで、どの保険商品を選び、どのような保障設計を立てていくかを、自分で決めていく姿勢が大切です。
節約志向の高まり、保険の自由化といった時代の流れとともに登場した新しい生命保険・ネット生保を上手に活用して、万一の時はもちろん、平時の家計にもやさしい保障プランを組み立てていきましょう。
≪ おすすめのネット生保 ≫
世界最大級の保険会社「アクサ」グループのネット生保、アクサダイレクト生命が提供する定期保険。加入者の年齢や保障額によっては、ライフネット生命よりも保険料が安くなることも。契約更新時にアクサダイレクト生命の健康基準を満たしていると、更新後の保険料を割引
冬のプレゼントキャンペーン | 現在アクサダイレクト生命では、キャンペーンページからのエントリー&無料の資料請求or試算保存または保険申し込みで、人気の家電(シャープ空気清浄機、ソニーワイヤレスステレオヘッドセット、Google Homeが10名に当るSpringキャンペーンを実施中!(2019年2月28日終了) | ||||||
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保険期間 | 10年間 ※80歳まで自動更新。55歳満了、60歳満了、65歳満了、70歳満了タイプもあり | ||||||
保障内容 (主契約) |
死亡保障・高度障害保障 | ||||||
その他の特約 |
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死亡保障額 |
500万円~1億円 ※100万円単位で設定可 |
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保険料の試算 (35歳、特約なし、月払いの場合) |
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日本のネット生保の草分け的存在、ライフネット生命が提供する定期保険。保険料の手頃さアクサダイレクト生命とトップを争う。特に20代・30代からの注目度が高い。保険会社の利益率を開示するなど透明性の高い事業運営と、顧客重視の営業姿勢も評価が高い
保険期間 | 10年間、20年間、30年間、60歳まで、80歳まで、から選択 ※満80歳まで自動更新可能 |
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保障内容 (主契約) |
死亡保障・高度障害保障 | ||||||
その他の特約 | なし | ||||||
死亡保障額 | 500万円~1億円 ※100万円単位で設定可 |
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保険料の試算 (35歳、特約なし、月払いの場合) |
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ライフネット生命の保険料試算および掲載データについて
※いずれの商品も、満期保険金や配当、また、解約返戻金はありません。なお、保険料は、2014年5月2日時点の保険料率で計算したものです。
※本データは、2019年1月19日時点の情報を元に作成しております。
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