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自転車事故で4,700万円の賠償。高まる自転車保険の必要性

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1月28日、東京地方裁判所において、自転車事故の加害者に対する高額の損害賠償判決が下されました。賠償額は4,700万円。
これは、自転車に乗っていた男性が、当時75歳の被害者女性をはねて死亡させたもので、遺族側はこの男性に約1億円の損害賠償を求めていました。

CASE

事故内容
2010年、東京都大田区の交差点で、女性(当時75歳)が信号を無視したスポーツ自転車にはねられ、5日後に脳挫傷で死亡。遺族側は自転車に乗っていた男性(46)に約1億円の損害賠償を請求。
民事訴訟の判決
女性の脳挫傷が事故により生じたものかどうかが争点となり、男性側は「女性が病院のベッドから落下したことが原因」と主張。しかし、判決は「女性の頭には事故で受けた傷しかなく、ベッドからの転落は関係ない」と退け、男性に約4,700万円の支払いを命じた。

このように、自転車事故の被害が深刻化するにつれ、自転車運転者の不注意による過失責任は重くなっており、損害賠償額が高額化しています。

警察庁のデータによると、平成24年の自転車事故件数は約13万2,000件。前年の14万4,000件からは減少したものの、依然として交通事故件数の約2割を占めています。死傷者は約4割が24歳以下の子供と若者、約2割が60歳以上の高齢者で、死亡事故に発展するケースも珍しくありません。

自転車事故を防ぐためには、なによりもまず、自転車を利用する側が交通ルールを徹底すると同時に、万一のもらい事故や巻き込まれ事故に遭遇した場合も十全な補償を受けられるよう準備しておくことが必要です。

自転車事故に対する保険は、従来、自動車保険の特約や個人賠償責任保険などで備えるのが一般的でしたが、近年は自転車事故にターゲットを絞った「自転車保険」が各社から発売されています。
補償の範囲を交通事故(自転車乗用中の事故に加え、交通公共機関等乗車中の事故、歩行中の乗用具との接触事故なども含む)に絞ることで、保険料をリーズナブルに抑えており、車を利用しない未成年や高齢者でも気軽に加入できる点が魅力です。

おもな自転車保険

ジャパン少額短期保険
「ちゃりぽ」

ジャパン少額短期保険「ちゃりぽ」・画像

パソコン・携帯電話・スマートフォンから加入手続きが完了するインターネット型の自転車保険。
人件費や設備費を大幅に抑えることで月額260円からという手頃な保険料を実現

チューリッヒ
「スーパー傷害保険Lite」

チューリッヒ「スーパー傷害保険Lite」・画像

自転車乗用中の事故だけでなく、電車・自動車・バス等への搭乗中の事故、これらの乗り物との接触事故、駅構内でのケガなどにも対応。
個人プラン、夫婦プラン、家族プランに分かれている

au損害保険「あ・う・て じてんしゃBycle(バイクル)」

au損害保険「あ・う・て じてんしゃBycle(バイクル)・画像

PC、auの携帯電話・スマートフォンから加入手続きや保険金請求などを行うことが可能。保険料も携帯電話料金と一緒に支払える。
すべてのコースに「示談交渉サービス」と「自転車ロードサービス」が付帯

ひとくちに自転車保険と言っても、保険料や補償プラン、事故時に支払われる保険金額は、自転車保険により様々です。
通勤・通学・買い物等で普段からよく自転車を利用する方や、自転車事故への備えを検討している方は、各社の自転車保険の内容や、利用者の口コミも参考に、自分に合った自転車保険を選びましょう。

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