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約8割がヒヤリとした経験あり。自転車保険で万一の場合の事故に備えよう

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近年の自転車ブームによって自転者事故も増加しており、改めて自転車に乗るリスクに関して注目が集まっています。
警察庁のデータによると、2014年度の交通事故における死者数のうち自転車に乗車中だった人は13%。ここ数年、数字は横ばい状態ですが、10年前と比較すると、1.5ポイント上昇しています。
また、見落としがちですが、自転車には被害者になる可能性だけではなく、加害者になる可能性も秘めています。近年、自転車に乗っていた人が歩行者に重大な障害を与えてしまい、1億円近い高額賠償金が請求するケースが増加しており、このリスクにどう備えるかは自転車に乗る人にとって、大きな課題です。
今回は、このようなリスクと向き合い、しっかり備えるためにも、自転車のリスクと自転車保険に関して、改めて考えてみます。

自転車に乗っている人の約8割がヒヤリ 日常に潜む危険

無料の保険相談を行っている保険クリニックでは、自転車にまつわるヒヤリとした経験を調査。その結果、調査対象の500人のうち、77%が自転車に乗っていてヒヤリとしたことがあると回答しました。
ちなみにその原因の上位3位は「車と接触しそうになった」「歩行者と接触しそうになった」「自転車同士で接触しそうになった」など、一歩間違っていたら、被害者と加害者が生まれてしまうシチュエーションが並んでいます。

自転車に乗っていてヒヤリとしたことはある?

ある 76.5%
ない 23.5%

自転車に乗っていて、ヒヤリとした瞬間(複数回答可)

車と接触しそうになった 113人
歩行者と接触しそうになった 98人
自転車同士で接触しそうになった 83人
タイヤがパンクした 59人
建造物にぶつかりそうになった 35人
自転車の盗難にあった 35人

自転車の賠償責任をカバーする保険に加入している人は3割未満

自転車でヒヤリとした経験がある人が多いことがわかった一方で、万が一の自転車事故に対して対策を実施している人は、まだ少ないのが現状です。
同調査の自転車事故の加入率に関する調査では、自分が加害者となってしまった場合の賠償金を保証する自転車保険や個人賠償責任保険に加入している人は3割未満。残ったの7割のうち2割は自身の治療にのみ保険金が下りる医療・傷害保険に加入しており、約5割は保険には加入していないと答えています。

自転車保険・個人賠償責任保険の加入割合

保険には加入していない 45.9%
医療保険・傷害保険 26.3%
個人賠償責任保険 14.2%
自転車保険 13.6%

自転車は免許取得の必要がなく、子供からお年寄りまで、誰でも乗れる手軽な乗り物として人気が再燃していますが、そのリスクをカバーする自転車保険に加入している人はいまだ少数派です。しかし、裁判所の判例(※2013年)では、自転車に乗っていた小学生が女性に障害を負わせ、9,500万円の賠償を言い渡されるなど、自転車による事故が重大な事態を引き起こす可能性が改めて注目されています。
自転車に乗っている以上、いつ自分が被害者になるか、加害者になるかわからないもの。自転車に乗る人は万が一の時の備えに、自転車事故に加入しておくことがもはや必須だといえるでしょう。

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