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自動車保険の値上げに備える。補償の選び方・見直し方は?

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大手損害保険会社・東京海上日動は、15日、今秋10月から自動車保険の保険料を0.9%値上げすることを発表しました。消費税増税に伴う自動車修理費や設備等のコスト増を保険料に反映させたかたちです。
自動車保険大手では、ほかにも三井住友海上とあいおいニッセイ同和損害保険が同じく10月から、損保ジャパンと日本興亜損保が7月からの値上げを発表しています。

自動車保険はここ数年、値上げが続いており、今回の値上げのニュースに「またか・・・」とため息をついている方も多いでしょう。
自動車保険では、ドライバーの事故歴に応じて保険料が変動する「等級制度」をとっているため、1年間無事故であれば原則的に保険料は下がっていきます。ただし、保険料が値上がりすることにより、期待したほど割引の効果を感じられない場合も。
さらに、1年以内に事故を起こしている場合は、等級ダウンと保険料の値上げによって、保険料の大幅なアップを覚悟しなければならないケースもあります。

増える自動車保険料。負担増への備えには補償見直しが効果的

自動車保険料の負担を少しでも軽くしたいと思ったら、まずは、現在の自動車保険が更新されるときに補償内容を見直してみましょう。
民間の自動車保険の補償内容は、大きく分けて「他人のための補償」と「自分のための補償」の2種類があります。

≪ 自動車保険のおもな補償内容 ≫

他人のための補償
対人賠償責任保険 他人にけがをさせた場合の損害賠償
※自賠責保険でカバーしきれない損害賠償を上乗せで補償する
見直しのポイント
→「無制限」でかけられることが多い
対物賠償責任保険 自動車事故により他人の財産(車、家の塀など)を破損した場合の損害賠償 見直しのポイント
→「無制限」でかけられることが多い
自分のための補償
人身傷害補償 乗車中の事故でケガをした場合の障害保険。死亡・高度障害も対象
※保険会社により、歩行中や自転車運転中の事故も補償対象となる
見直しのポイント
→他に加入中の保険(医療保険、障害保険、共済など)の補償額もチェックしつつ補償額を決定
搭乗者傷害補償 保険車搭乗中の事故で搭乗者が死傷・後遺障害を負った場合の傷害保険。
※ケガの部位・症状別に支払われるケースと、日額いくらといった定額払いのケースがある
見直しのポイント
→搭乗者が家族しかいない場合は、人身傷害補償(家族も対象となるもの)で代用可能
→他に加入している医療保険、障害保険、共済などもチェック
車両保険 接触事故等による車の損害を補償
※車と車の事故のみを補償するものや、自損事故・いたずら等までカバーするものがある
※免責金額を、1回目の事故、2回目の事故でそれぞれ指定
見直しのポイント
→損害額が少ない場合は自動車保険を使わない方がお得(事故としてカウントされるため)
→2回目の免責金額を高めに設定すると保険料を節約できる
→大きな事故を起こさないことを前提に、補償を外すのも一つの方法

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見直しの余地があるのは、このうちの「自分のための補償」。たとえば、医療保険や生命保険、傷害保険、共済など、自動車保険以外にも事故による死傷をカバーできる保険に入っている場合は、その分、補償額を見直したり、補償内容を削ることができます。
特に車両保険は保険料が高く、保険を利用すれば等級が下がるため、少額の損害であれば使わないという人もめずらしくありません。大きな事故を起こさない自信がある場合は、車両保険の補償額や免責金額を削ったり、補償をはずしてしまうのも一つの方法です。

一方、他人のための補償(対人賠償と対物賠償)は、補償上限を「無制限」でかけることが一般的です。事実、「歩行者をはねて死亡させた」というような自身の過失割合が高い事故の場合、数億円などの高額な賠償責任を問われるケースが少なくないため、こちらの補償は手厚くかけておいた方が良いでしょう。

自動車保険の見直しも有効。自動車保険同士を比較して

また、自動車保険そのものを乗り替えるのも選択肢の一つ。同じ自動車保険であっても、保険料の積算方法やリスクのカウント方法は保険会社によって大きく異なります。たとえば、保険代理店を経由しないダイレクト型(通販型)の自動車保険は、手数料や運営コストが低いぶん、大手損害保険会社と比較して保険料が手頃。いざというときの事故対応やロードサービスにも力を入れているところが多いため、自動車保険料を抑えたい人はチェックしてみると良いでしょう。
複数の自動車保険の保険料を一括で試算できる、自動車保険の「一括見積もりサービス」も利便性が高くおすすめです。
保険料はもちろん、それぞれの自動車保険のサービス、利用者の口コミなども参考に、保険料値上げに打撃を受けない自動車保険選びをしましょう。

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