保険まめ知識

第14回 自動車保険3年契約のデメリットと解約のポイント

目次
1. 自動車保険3年契約とは
2. 自動車保険3年契約のメリットとデメリット
3. 自動車保険3年契約の解約
4. 自動車保険3年契約の解約及び途中解約に対応したおすすめの自動車保険
5. まとめ

1. 自動車保険3年契約とは

一般的な自動車保険の契約期間は1年ですが、実は自動車保険には長期契約できる商品が存在します。代表的な商品には三井住友海上の長期自動車保険「ニューロング」、東京海上日動の総合自動車保険「トータルアシスト自動車保険」が有名で、2010年頃から販売がスタートし、多くの利用者を獲得しました。ちなみに1年契約の自動車保険は代理店型、ダイレクト型、どちらの自動車保険にも取り扱いがありますが、3年契約を取り扱うのは代理店型のみとなっています。

自動車保険の長期契約には期間中の保険料が変わらない等のメリットもありますが、その反面デメリットもあり、契約満了後の乗り換えや途中解約を希望する方が多いのも事実です。

本特集では、まずは自動車保険3年契約のメリットとデメリットを整理。3年契約の自動車保険を利用されている方のために、解約及び途中解約する方法と、3年契約からの乗り換えに対応したおすすめの自動車保険をご紹介します。

2. 自動車保険3年契約のメリットとデメリット

自動車保険を3年契約する最大のメリットは上述したように、3年間は保険料が変わらないという点です。一般的には事故を起こし、保険を利用すると翌年度の自動車保険の等級が大幅に上がり、保険料も高くなりますが、3年契約している場合、保険料は変わりません。また最近自動車保険を含め、保険料の値上げが相次いでいますが、3年契約の場合、期間中影響を受けません。このように保険料に対してマイナスの要因となるものを期間中排除できる点が3年契約の最大のメリットです。

一方で3年契約の自動車保険は、ダイレクト損保が販売する保険料と比較すると、基準となる保険料が高いというデメリットがあります。特に契約期間中に事故を起こした場合、契約期間明けに保険料が跳ね上がるため、解約を希望するユーザーが多いと言われています。

また通常の自動車保険は新規契約者向けの保険料の割引プランが充実しており、毎年自動車保険を乗り換えれば、その都度新規契約者として割引を受ける事ができます。3年契約の場合はこの方法を利用できません。さらにゴールド免許割引や走行距離が少ない場合の保険料割引等、各種割引サービスを受けられない点も自動車保険を3年契約する場合のデメリットと言えるでしょう。

3. 自動車保険3年契約の解約

それでは次に3年契約した自動車保険の解約について解説していきます。
まず解約には満期解約と途中解約があり、満期解約は3年契約が終わっているため、比較的スムーズに契約を移行できます(※ただし自動車保険の中には3年契約からの乗り換えに対応していないケースや、インターネット経由ではなく、代理店を経由し個別相談を行わなければ乗り換えできないケース(※その場合、自動車保険のインターネット割引は適用されません)もあるので注意しましょう)。

問題は途中解約の場合です。解約自体はいつでもできますが、自動車保険の契約期間がまだ残っている場合、他の自動車保険と契約するためには、乗り換える前にまず自動車保険の途中解約に対応してくれる他の自動車保険会社を探さなければいけません
現状を見ると、自動車保険会社は長期契約している自動車保険からの乗り換えに積極的に取り組んでおらず、乗り換えを認めている自動車保険自体が少数です。長期で契約してしまったが途中解約して乗り換えたいと考えている方は、まずは乗り換えに対応してくれる自動車保険を探し、損しないタイミングをしっかり計算した上で、乗り換えると良いでしょう。

4. 自動車保険3年契約の解約及び途中解約に対応したおすすめの自動車保険

下記は編集部が厳選した自動車保険3年契約の満期解約及び途中解約に対応した自動車保険の一覧です。それぞれに特徴があるのでしっかり比較し、自分の要望に沿った自動車保険を選びましょう。

≪ 自動車保険3年契約の解約及び途中解約に対応したおすすめの自動車保険 ≫

ソニー損保 自動車保険 オススメ!

ソニー損保(自動車保険)画像

ダイレクト自動車保険の販売で17年連続No1を獲得。JSCIが実施する顧客満足度指数でも2015年度損保業界で1位を獲得する等、高い実績とユーザーサポート力を誇る自動車保険。走行距離に応じて保険料が変わる保険料体系を採用しており、あまり車に乗らない人にとってはお得度が高い。3年を超える長期自動車保険からの乗り換えにも対応しており、インターネット経由での申し込みを受け付ける等、他の損害保険会社に先駆けた取り組みも評価できる。

長期自動車保険の満期解約への対応
長期自動車保険の途中解約への対応
インターネット経由での乗り換え対応
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セゾン自動車火災保険 おとなの自動車保険

セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)

40代、50代に特化することで割安な保険料を実現している自動車保険。インターネット経由で申し込むことで保険料がさらに1万円割引になる。(※分割払の場合は、9,960円割引)
2016年4月には、契約者が事故に遭遇した際、全国2,400箇所の拠点からALSOK隊員が駆けつけ、警察への報告等、事故の初期対応をサポートするサービスを開始する等、ユーザーサポートに関する取り組みにも注力している。
長期自動車保険からの乗り換えにも対応しているが、契約状況によってはインターネットからの申込みができない点には注意が必要。

長期自動車保険の満期解約への対応
長期自動車保険の途中解約への対応
インターネット経由での乗り換え対応
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SBI損保(自動車保険)

SBI損保(自動車保険)画像

走行距離に関わらず、一定の保険料を実現している自動車保険。車によく乗る利用者から圧倒的な支持を獲得しており、オリコンが実施する顧客満足度ランキングの「保険料の満足度」で6年連続No1を獲得する等、高い評価を獲得している。
長期自動車保険からの乗り換えにも対応しているが、インターネットからの申し込みに対応していないので、乗り換えを希望する場合、まずは電話で連絡する必要がある。

長期自動車保険の満期解約への対応
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5. まとめ

自動車保険の3年契約のデメリットと解約のポイント、そして乗り換える際におすすめの自動車保険の情報をご紹介した本特集はいかがでしたでしょうか?自動車保険の保険料が3年間変わらないと聞くと、一見お得度が高く見えますが、実際には年間保険料が安いとは言えないのが現状 です。

また最近は、車の自動運転技術や危機回避技術が劇的に向上しており、自動車事故が減っています。

自動車保険はやはり単年契約が最もお得です。また近年は事故対応満足度でもダイレクト型の自動車保険が、代理店型を上回るケースが増えています。3年契約の自動車保険からの乗り換えを検討するのであれば、この機会にダイレクト型自動車保険の利用を検討してみてはいかがでしょう?きっとその保険料の安さに驚くはずです。

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