保険まめ知識

第25回 ペット保険の『少額短期保険』とはどんな意味?

「少額短期保険」の意味は?

「少額短期保険」の意味は?

ペット保険を比較する際、保険商品の説明の中で「少額短期保険」という言葉を目にしたことはありませんか?
少額短期保険とは「少額短期保険会社」が提供する保険のこと
少額短期保険会社の保険商品は、「保険金額が1,000万円以下」「保険期間が2年以下」など、他の保険と比較すると規模が小さいという特徴を持ちます。

実は、ペット保険にはこの少額短期保険が多く、様々な少額短期保険会社がペット保険を提供しています。
ペット保険の説明に「少額短期保険」とあるとついつい気になってしまいますが、ペット保険の多くが少額短期保険を選択しており、過度に意識する必要はありません

少額短期保険か判別する方法

少額短期保険か判別する方法

お目当てのペット保険が少額短期保険かどうかは、会社の名前をチェックすると判別可能です
会社の名前が「○○少額短期保険会社」となってる場合、その会社が少額短期保険専門の保険会社だということを表しています。

ペット保険を提供している保険会社には2種類あり、そのうちの1つが少額短期保険会社。そしてもう1つが損害保険会社です
少額短期保険と比較すると、損害保険会社は自動車保険や火災保険など高額かつ長期の保険商品も取り扱っており、事業規模が大きい点が特徴と言えるでしょう。代表的な損害保険会社としては、東京海上日動やアクサ損害保険などが挙げられます。

少額短期保険会社と損害保険会社の違い

2つの保険会社は、「事業認可のハードル」「事業規模」「契約者保護機構の有無」が異なります

≪ ペット保険取り扱い会社比較 ≫

少額短期保険会社 保険会社
参入規制 財務局による登録制 金融庁による免許制
最低資本金 1,000万円 10億円
契約者保護機構
※ただし供託制度あり
保険料控除制度

引用元:少額短期保険と保険は何が違うの? [損害保険] All Aboutより抜粋

少額短期保険業は登録制をとっており、資格要件をクリアした会社に認可が与えられます。一方で損害保険会社として営業するためには、さらに厳しい資格要件や審査をクリアする必要があり、資本金も最低10億円が必要になるなど、一定以上の事業規模が求められる点が大きな特徴です。
また、契約者救済の仕組みを比較すると、保険会社が破綻した際に、損害保険会社は損害保険会社が設けている契約者保護機構が他社への保険の引継ぎを行います。少額短期保険会社は契約者保護機構がない代わりに、売上の一部を積み立て契約者救済に利用する供託制度を採用しています

ペット保険を比較されている方は「どちらの保険会社が良いのだろう?」と迷われるかもしれません。ただ、これらの違いは、どちらが良い・悪いというものではなく、あくまで特徴のお話。一番重要なペット保険の商品内容に関しても、「どちらかだけ特別な保障・割引がある」といったことはありません
(※ただし実際の商品内容を比較すると、運営コストが安い少額短期保険が提供するペット保険のほうが保険料は安くなる傾向があります。)

人気のペット保険は少額短期保険会社?損保会社?

最後に、人気が高いペット保険の会社の形態をチェックします。ここでご紹介するのは、保険比較のペット保険比較で上位にランクインしている人気のペット保険。利用者の口コミや保険料など、詳細な情報が気になる方は、ペット保険比較をご覧ください。

1位 ガーデン少額短期保険『いぬとねこの保険』
少額短期保険会社が提供。楽天「ペット保険人気ランキング」で2016年度1位を獲得。

1位 ペッツベスト『ペッツベスト』
少額短期保険会社が提供。楽天「ペット保険人気ランキング」で3年連続No.1。

2位 アイペット『うちの子ライト』
損害保険会社が提供。月額780円から加入可能。

2位 ペットメディカルサポート『PS保険』
少額短期保険会社が提供。補償額に合わせて、50%・70%・100%補償と3つのプランから選択できる。

4位 アニコム損保
損害保険会社が提供。「どうぶつ健康保険証」を病院で提示すれば、その場で補償額を差し引き(どうぶつ健保対応病院の場合)。

4位 アクサダイレクト
損害保険会社が提供。通院・入院・手術の区別をつけない保険料プランが特徴

6位 日本アニマル倶楽部
少額短期保険会社が提供。犬・猫をはじめ、小動物・鳥類・爬虫類と全21種類のペットが加入可能。

※順位・サービスは2016年10月時点

詳細はこちら
ペット保険比較

ペット保険比較を見ると、ランキング上位の保険には少額短期保険会社と損害保険会社がちょうど半分ずつランクイン。
このランキングの結果からも、少額短期保険会社と損害保険会社が、それぞれ評判の良いペット保険を提供していることがわかります
これからペット保険を比較される方は、まず保険料や契約内容をしっかり確認し、幅広い選択肢の中から最適なペット保険を見つけましょう。

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