第41回 自動車保険の様々な割引制度を比較!
賢く活用し保険料を節約しよう
目次
保険料節約に効果大!自動車保険の割引制度を活用しよう!
自動車保険の保険料のベースは、自動車の「車種」や「使用目的」、車両ごとの「ノンフリート等級」、年間の「走行距離」などによって決まります。
毎年、自動車保険の更新が近づいてくると、来年の保険料が気になる、という方も多いのではないでしょうか。
自動車保険料を抑えたい場合は、上記のような保険料の決定条件のほかに、各自動車保険が独自で提供している割引制度に注目してみるのも有効な方法です。
また一口に「保険料の割引制度」といっても、500円程度の小さな割引から1万円を超える大きな割引まで、実はその中身は大きく異なります。これらの精度を上手に活用することができれば、自動車保険の保険料を大幅に節約することが可能です。
自動車保険の割引制度を比較してみよう!
自動車保険の割引制度には、「契約時」に条件を満たすことで適用されるものと、「車両」や「運転者」が一定の条件を満たすことで利用可能なものがあります。
インターネット割引 契約
インターネット経由で契約することで、保険料を大幅に値引く制度。ダイレクト損保の多くがインターネット割引を用意しており、損害保険会社によって割引額が異なる。また新規契約の場合のみ適用されるケースと、2年目以降の契約を継続した場合も適用されるケースがある。
≪ インターネット割引が利用できる主な自動車保険 ≫
30代以降をメインターゲットに自動車保険を販売。新規契約時だけではなく、継続契約の場合もインターネット経由で手続きすることで保険料が10,000円割引になる。
インターネット割引を提供している主な自動車保険
イーデザイン損保、ソニー損保、チューリッヒ、アクサダイレクト損保、三井ダイレクト損保、SBI損保ほか
証券不発行割引 契約
紙の「保険証券」と「領収書」を不発行とすることで保険料が割引になる制度。ダイレクト損保の多くが実施しており、割引額は500円前後であるケースが多い。保険証券や領収書の内容はWeb上のマイページ(契約者ページ)等で確認可能。
≪ 証券不発行割引が利用できる主な自動車保険 ≫
走行距離に応じた保険料体系を導入しているダイレクト損保のリーディングカンパニー。ダイレクト自動車保険で17年連続売上No.1の実績を持つ。
証券不発行割引(証券ペーパーレス割引)を利用することで、保険料が500円引になる。
証券不発行割引を提供している主な自動車保険
イーデザイン損保、チューリッヒ、三井ダイレクト損保、SBI損保ほか
早期割引(早割) 契約
自動車保険の契約を事前に申し込むことで適用される割引。契約日と保険始期日(保険が有効となる日)の間が所定の期間空いている場合に保険料が割引される。割引額は保険会社により500~600円程度で、契約は新規・継続を問わず適用されるケースが多い。
≪ 早期割引が利用できる主な自動車保険 ≫
セゾン自動車火災保険が販売するおとなの自動車保険は、早割に二段階の割引を設定。保険始期日の50日前契約で600円、30日前契約で400円の割引を受けることができる。
早期割引を提供している主な自動車保険
イーデザイン損保、チューリッヒほか
継続割引 契約
自動車保険の契約を2年目以降も継続することで保険料が割引になる制度。割引率は保険料の1.0%から3.0%など保険会社により幅がある(アクサダイレクト損保は一律1,000円引に固定)。インターネット上で契約更新を行うことが条件となるケースが多い。
≪ 継続割引が利用できる主な自動車保険 ≫
東京海上グループのダイレクト自動車保険。継続割引の割引率は2年目から適用され、当初は0.5%とやや低めだが、7年目まで0.5%刻みで上昇していき、7年目以降は3.0%とトップクラスの割引率になる。
継続割引を提供している主な自動車保険
ソニー損保、アクサダイレクト損保、三井ダイレクト損保ほか
自動ブレーキ割引(ASV割引) 車両
自動ブレーキ装置が搭載されている自動車(セーフティ・サポートカー:ASV)に対して適用される割引制度。自動車は、自動ブレーキ装置を搭載した発売3年以内の型式に限定される。保険料の割引率は一律9%で、適用条件・割引率ともに全保険会社共通。
≪ 自動ブレーキ割引が利用できる主な自動車保険 ≫
2018年7月1日保険始期日の契約から、車がASV割引を受けられる所定の条件を満たしている場合、保険料の割引が受けられる。ASV割引の割引率は原則として9%と一律で、損害保険会社による違いはない。
自動ブレーキ割引を提供している主な自動車保険
ソニー損保、セゾン自動車火災保険、イーデザイン損保、東京海上日動火災、SBI損保ほか
電気自動車・ハイブリッド車・エコカー割引 車両
保険会社が定める「電気自動車」「ハイブリッドカー」などの車両条件を満たした場合に保険料が割引になる制度。車種のほかに、初度登録年月などの条件も定めている保険会社が多い。割引額は1,000円から1,200円程度(非公開の自動車保険もあり)。
≪ 電気自動車・ハイブリッド車・エコカー割引が利用できる主な自動車保険 ≫
セゾン自動車火災保険が提供するおとなの自動車保険は割引プランが充実しており、契約車両がセゾン自動車火災保険所定の「電気自動車」「ハイブリッド車」である場合、保険料が1,200円安くなる。
電気自動車・ハイブリッド車・エコカー割引を提供している主な自動車保険
ソニー損保、チューリッヒ、三井ダイレクト損保ほか
ゴールド免許割引・無事故割引 運転者
記名被保険者(主な運転者)がゴールド免許保持者であった場合や1年間無事故の場合に保険料が割引になる制度。割引制度の有無や割引率は保険会社によりまちまち(※ゴールド免許割引に力を入れているSBI損保の場合は、最大で約19%割引となる)
≪ ゴールド免許割引・無事故割引が利用できる主な自動車保険 ≫
イーデザイン損保は、数ある自動車保険の中でも、導入しているケース事例がほとんどない「無事故割引」を導入している。契約期間中1年間無事故だった場合に翌年の保険料を2%割引。運転者がゴールド免許でなくとも利用でき、継続割引とも併用が可能。
ゴールド免許割引・無事故割引を提供している主な自動車保険
セゾン自動車火災保険、イーデザイン損保、チューリッヒ、アクサダイレクト損保ほか
新車割引 車両
保険始期日が初度登録年月(新車登録後)から25ヶ月以内の場合に適用される割引制度。保険料の割引率は5%、9%など保険会社によりまちまち。車両保険まで割引の対象となる自動車保険と、対人・対物賠償、搭乗者傷害、人身傷害のみの自動車保険に分かれる。
≪ 新車割引が利用できる主な自動車保険 ≫
新車割引の適用条件は初度登録年月から25ヶ月以内の自家用車(普通・小型)。車両保険など、一部補償を除き、対人・対物賠償、搭乗者障害、人身傷害も割引の対象になる。
新車割引を提供している主な自動車保険
セゾン自動車火災保険、ソニー損保、チューリッヒ、三井ダイレクト損保、SBI損保ほか
セカンドカー割引(複数所有新規契約) 運転者 車両
2台目の車の等級を通常の6S等級ではなく7S等級からスタートする割引制度。1台目の車が11等級以上であること、2台目の車の記名被保険者が1台目と同じ(または配偶者・同居親族)であること等の条件がある。1台目と2台目の保険会社が異なる場合も利用可能。
≪ セカンドカー割引が利用できる主な自動車保険 ≫
チューリッヒ保険では、2台目の車両を契約する際、1台目の自動車保険がその時点で11等級以上であれば、2台目の自動車保険の等級を7等級からスタートできる。さらにチューリッヒでは、契約をまとめることでお米ギフトカードがもらえるキャンペーンを実施している。
セカンドカー割引を提供している主な自動車保険
ソニー損保、セゾン自動車火災保険、イーデザイン損保、三井ダイレクト損保ほか
2台目割引 運転者 車両
セカンドカー割引とは別に、2台目の車両に対して保険会社が提供している割引制度。セカンドカー割引とは異なり、1台目と2台目は同一の保険会社で契約する必要がある。保険料の割引額は600円から1,000円前後。
≪ 2台目割引が利用できる主な自動車保険 ≫
2台目の車に対して保険料を600円割り引く「おとなの2台目割引」を提供。インターネット割引やセカンドカー割引とも併用可能。翌年以降、契約を継続した場合は1台目の車にも600円の割引が適用される。
2台目割引を提供している主な自動車保険
ソニー損保ほか
自動車保険の割引は併用可能!上手に利用して保険料を節約しよう!
自動車保険には様々な割引があり、一見、混乱する方も多いでしょう。 割引制度の中でも特に割引額が大きい「インターネット割引」は、契約車両が新車でなくても利用できるうえ、2台目の車にも適用可能。「継続割引」や「ゴールド免許割引」も条件さえ満たしていれば併用することができます。
ほとんど自動車保険は、オンライン上の保険料試算の際に(免許証の色や車種などの)条件を入力するだけで自動的に割引が適用されているため、まずは気になる自動車保険で保険料をチェックし、比較してみてはいかがでしょう?