自動車保険の見直しタイミングと保険料節約のポイント
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自動車保険を見直したい。最適なタイミングは何ヶ月前?
自動車保険を見直すとき、何ヶ月前から準備を始めると良いでしょうか?
1年契約が多い自動車保険では、契約を毎年更新することになります。
保険会社から案内が届くのは、満期の約2ヶ月~3ヶ月前。遅くとも1ヶ月前ごろには、封書やメールで継続のお知らせが届くはずです。
基本的には別の自動車保険に見直そうとしている場合でも、継続のお知らせが届いてから検討をはじめるかたちで十分に間に合います。
なお、継続のお知らせには、現在の「契約内容」や「保険料」も記載されていることが多いので、他の自動車保険と比較する場合の基準にすると良いでしょう。
保険料?補償内容?自動車保険の不満点を洗い出そう
自動車保険を見直そうとする方の多くは、現在の自動車保険になんらかの不満を感じているはずです。
「保険料が高い」「補償内容をもっと手厚くしたい」など、具体的な不満点を洗い出し、新しい自動車保険を選ぶ際の参考にしましょう。
「車両保険を付けたいが、保険料が今よりも大幅に高くなるのは困る」というように、自動車保険に求める条件がはっきりしているほど、自動車保険の見直しがしやすくなります。
自動車保険の保険料節約のポイント その1ダイレクト型を選ぶ
自動車保険を見直すもっとも一般的な動機は「保険料」でしょう。
現在の自動車保険料を、同じ補償内容でもう少し安くしたい、という方は、ダイレクト型の自動車保険を中心に、見積もりをとってみると良いでしょう。
ダイレクト型自動車保険は、代理店を介さず、インターネット等で保険会社と直接契約するのが特徴です。代理店に支払う手数料が保険料に上乗せされないため、代理店型の自動車保険と比較すると、保険料が割安になる傾向があります。
また自動車保険の中には、新規の契約者向けに保険料の大幅な割引(1万円引きetc.)をおこなっているケースも。各社のホームページ上では保険料をシミュレーションすることができるので、自動車保険を見直す前に利用してみると良いでしょう。
自動車保険の保険料節約のポイント その2補償内容をチェック
ダイレクト型の自動車保険を検討するほかに、保険料の節約に役立つのが補償内容の見直しです。
保険証券(契約後に発行される保険加入証明証)に記載されている契約時の条件を見ながら、節約できるポイントがないかチェックしてみましょう。
運転者の条件をしぼる
運転者の年齢
運転者のもっとも低い年齢に合わせる。35歳以上がもっとも保険料が安く、年齢を問わず補償がもっとも高くなる。
※保険会社によっては26歳以上や30歳以上の場合も。
運転者の範囲
契約車両を運転する人は誰か。本人限定(本人のみ)がもっとも保険料が安く、限定なし(友人などもカバー)がもっとも高くなる。
車の条件をしぼる
車の使途
日常・レジャー目的がもっとも保険料が安く、業務使用がもっとも高くなる。
年間走行距離
距離の少ないほうが保険料が安くなる。保険証券の数値と、実際のオドメーターの数値と比較して一年間の走行距離を調べる。
補償の重複を避ける
人身傷害保険と搭乗者障害保険
いずれも事故に遭った車に乗っている人を補償。人身傷害は実際の損害額が、搭乗者障害はあらかじめ決められた保険金額が支払われる。人身傷害のみでも搭乗者の補償はカバー可能。
不要な補償を外す(ただし外しすぎない)
車両保険
事故時の車の修理費用を補償。新車(購入後2~3年)は付帯しておくとベター。当て逃げや自損事故による破損にも備えるか(一般型)、車同士の事故よる破損に限定するか(車対車)で保険料が変わる。事故の対象ケースを限定するほうが保険料は安くなる。
弁護士費用特約(弁護士特約)
もらい事故など過失のない事故の被害者となった場合に弁護士費用を補償。保険料の負担は大きくないため、念のため付帯しておくのが安心。
どこをチェックする?自動車保険を比較するときのポイント
自動車保険の比較ポイント その1
事故対応
自動車保険を見直す際、必ずチェックしておきたいのが、万一の際の事故対応です。
具体的な対応は、事故が発生しなければわからないとはいえ、事故時の初動(初期対応)は各社とも初動の内容や、初動が可能な曜日・時間帯などを詳しく公開しています。休日や深夜の車移動が多い場合はチェックしておきましょう。
また、自動車保険のなかには、セキュリティ会社と提携して事故現場へのかけつけサービスを提供しているところもあります。事故現場で冷静に対応できるかどうか不安・・・という方は、このような自動車保険のサービスをチェックしておくのもおすすめです。
ソニー損保 自動車保険
初動 | 事故受付当日中に被害者・修理工場など関係各所に連絡&その日行った初期対応を報告 |
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事故対応 | 1事故1担当者+チームサポート制 |
現場かけつけ | セコムの緊急対処員が急行。事故状況を確認。事故現場や事故車両をカメラで撮影。救急車・警察・レッカーの手配 |
セゾン自動車火災保険 おとなの自動車保険
初動 | 事故受付当日中に被害者・修理工場など関係各所に連絡&その日行った初期対応を報告 |
---|---|
事故対応 | 1事故1担当者+チームサポート制 |
現場かけつけ | セコムの緊急対処員が急行。事故状況を確認。事故現場や事故車両をカメラで撮影。救急車・警察・レッカーの手配 |
自動車保険の比較ポイント その2
ロードサービス
自動車保険のもうひとつのチェックポイントは、ロードサービスです。
ほとんどの自動車保険には、バッテリーあがりや落輪といった車のトラブルに対処するサービスを提供しています。保険に付随するサービスなので、ロードサービスを使用しても等級や保険料は影響を受けません。
内容は自動車保険ごとに異なり、また、提携するロードサービス拠点数もさまざまです。
一般に、事故よりも軽微なトラブルのほうが発生頻度は高いため、自動車保険を比較する際はロードサービスもしっかりとチェックしておきましょう。
- おもなロードサービス
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- サービス拠点数
保険会社が提携しているロードサービス拠点の数。多いほうが望ましい。 - レッカーサポート
車が自力走行不能となった場合にレッカー車で移動。保険会社の提携修理工場までは無料だが、契約者が希望する修理工場へ移送する場合は一定距離以上は有料となることが多い。 - 車のトラブル
バッテリーあがり時のエンジン始動、キーの閉じ込み時の鍵開け、パンク時のスペアタイヤへの交換、落輪・脱輪・スタックの引き上げetc. - ガソリン補給サービス
ガス欠時に10L程度のガソリンや軽油を提供。ガソリン代が有料と無料の場合にわかれる。契約2年目以降から無料となる自動車保険もあり。 - 宿泊費用・帰宅費用の補助
車両トラブルで帰宅困難となった場合に宿泊費用や帰宅交通費を補助。使用するホテルや交通機関のグレード(ビジネスホテル、グリーン車以外など)は決められていることが多い。
- サービス拠点数
チューリッヒ保険会社 自動車保険
サービス拠点数 | 全国約9,500ヶ所 |
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レッカーサポート | チューリッヒ指定修理工場までは距離に関わらず無料。契約者指定の修理工場の場合はけん引距離100kmまで無料 |
車のトラブル | キー紛失、キー閉じ込み、バッテリー上がり、タイヤ交換(スペアタイヤ)、オイル漏れの交換・点検、冷却水補充、各種灯火類のバルブ交換、ボルト増し締め、サイドブレーキ解除、落輪引き上げ(落差1メートル以内まで無料) |
ガソリン補給サービス | 10リットルまでのガソリン給油(無料) |
宿泊費用・帰宅費用の補助 | 同乗者全員分の費用を限度額なしで支払い。ペットホテル代もカバー |
ソニー損保 自動車保険
サービス拠点数 | 全国約9,700ヶ所 |
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レッカーサポート | ソニー損保指定修理工場までは距離に関わらず無料。契約者指定の修理工場の場合はけん引距離100kmまで無料 |
車のトラブル | バッテリー上がり、キー閉じ込み、タイヤ交換(スペアタイヤ)、オイル漏れの交換・点検、冷却水補充、各種灯火類のバルブ交換、ボルト増し締め、落輪・脱輪・乗り上げの引き出し、スタックその他、作業時間30分までの現場での応急作業 |
ガソリン補給サービス | 10リットルまでのガソリンまたは軽油の補給(ガソリン代有料※2年目以降無料) |
宿泊費用・帰宅費用の補助 | 同乗者全員分を全額支払い。宿泊費用はビジネスホテル、帰宅費用は、飛行機はエコノミークラス、電車はグリーン車以外となる。ペットホテル費用もカバー |
自動車保険は満期のタイミングで乗り換えるのがベスト。早期割引もチェックしよう
自動車保険の満期の案内がくると、今よりも有利な自動車保険があれば見直したい、と思う方も多いでしょう。
自動車保険の契約は、自動更新ではないため、乗り換え先の自動車保険で新たに契約をすれば、既存の自動車保険の契約は満期と同時になくなります。
等級も満期と同時に1段階上がる(無事故の場合)ので、自動車保険を見直す場合は、満期のタイミングで乗り換えるのがベスト。
満期日の2~3ヶ月前には、新しい自動車保険で契約できるようになります。乗り換えを検討している方は、継続の連絡がきた段階で、自動車保険選びをはじめると良いでしょう。
自動車保険は「早期割引」や「インターネット割引」など、新規契約者向けの割引も充実しています。
今回ご紹介した保険料節約のポイントや、自動車保険の比較ポイントも参考に、ご自身の車に合った自動車保険を選びましょう!
- 自動車保険の見直し Q&A
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Q.自動車保険の見直しを行う意味とは?
A.自動車保険を販売している損害保険会社は、定期的に保険料とサービスの改訂を行っています。つまり去年契約した自動車保険が今年もベストである保証はないのです。損害保険会社は新規ユーザーを重視しており、新規ユーザー向けの保険料割引キャンペーンが充実している点も、自動車保険の見直しを行う理由の1つです。 -
Q.自動車保険の見直しのポイントは?
A.自動車保険を見直す際は、保険料はもちろん、事故対応の体制や最も利用する可能性が高いロードサービスの内容についてもしっかり比較しましょう。保険料だけではなく、サービス内容含めチェックすることが、自動車保険を選ぶ上で、なにより重要なポイントです。