保険ニュース

自動車保険 ニュース

安全運転で自動車保険が安くなる。国交省がガイドライン制定

保険ニュース

国土交通省は、ドライバーの安全運転の度合いによって保険料が変わる新しい自動車保険の構想を発表しました。急ブレーキや急発進の頻度など、ドライバーの運転特性を詳しく調べることで交通事故のリスクを算出し、低リスクドライバーの保険料を高リスクドライバーよりも低くするしくみです。

自動車保険は、これまで、事故歴等をもとに保険料基準を決める「等級制度」や、優良ドライバーの証である「ゴールド免許」所持者の保険料割引などが行われていましたが、この新しい保険では、車に通信システムを取り付け、各人の走行データを取得したあと、それを既存の事故分析データと照合してリスク判定を行います。

このような、ドライバーの運転技術を保険料に反映させる試みは、欧米の保険会社ですでに取り組みが始まっており、今後急増していくと見られます。国土交通省では、欧米諸国の前例も踏まえつつ、交通事故データの分析や、用いるデータの規格統一などを定めたガイドラインを2016年にも制定する予定。

安全運転が自動車保険料に反映されるようになれば、ドライバーの安全運転意識が高まるのはもちろんのこと、交通事故の削減効果や、それにともなった自動車保険業界全体の保険料引き下げ効果なども期待できるでしょう。
ドライバー・保険会社・政府と、すべてのステークホルダーにとって有益な施策だけに、今度の動向に熱い注目が集まります。

免許を取得する際、教習所で誰もが習うように、安全運転のポイントとは、「適切なスピードや充分な車間距離を保つ」「交差点や視界の悪い曲がり角などでの危険を予測する」といった基本的なことばかりです。ただし、急発進や急ブレーキ、車庫入れに対する苦手意識など、中にはつい習慣になっていて気づきにくい運転のクセもあります。

安全運転が自動車保険料に反映される前に、教習所の免許取得者向け講習を受けたり、ドライブの得意な友人・知人に教えてもらうなどして、安全運転のテクニックを身に着けてみてはいかがでしょうか。

ページトップへ