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自動運転の普及と自動車保険の関係は?

日産自動車はセレナに新型の高度運転支援システムを搭載。日産ではこれを自動運転と位置付けており、今後さらにこの技術を発展させることを発表しています

またスバルは、インプレッサのエントリーモデルに衝突防止システム「アイサイト」を標準搭載。この衝突防止システムも広義では自動運転の一種と言えるでしょう。
他の日系メーカーも自動運転には力を入れており、トヨタ自動車は2017年6月に開催した株主総会で自動運転分野では他社に絶対に負けないと宣言しています。

自動運転技術が当たり前になってくると、その影響は自動車保険にも現れます。自動車保険の保険料は、損害保険料率算出機構が金融庁に届け出た参考純率と呼ばれる統計データをもとに決められており、この参考純率は事故率や損害率をベースに決まることから、自動運転が普及し、事故率が落ちれば、自動車保険の保険料も必然的に下がることになるのです

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損害保険業界では、既に自動運転技術を搭載した自動車の保険料をどうすべきかの話し合いがスタートしており、2018年には各社共に一斉に自動車保険が引き下げられる可能性が高いでしょう。

一方で今回の引き下げが恒常的なものになるかどうかはまだわかりません。理由は参考純率が事故率だけではなく、損害率も参考にしている点にあります。

自動運転が普及すれば、間違いなく事故率は下がるでしょう。その一方では自動運転に対応した車はシステムが非常に複雑であり、事故に遭うと修理費用が高額になる傾向があるのです

極端な話、この傾向が顕著になり、減った事故率以上に損害率が上昇してしまうと、理論的には自動車保険が値上がりすることもあり得ます。

自動運転技術搭載車の自動車保険が、当初値下げからスタートすることは間違いありませんが、その後に関しては、事故率や損害率に左右されるということを憶えておくと良いでしょう。

いずれにせよ自動車事故を減らすための取り組みは、我々利用者としては歓迎すべき事案であることは間違いありません。
今後の自動車購入を考えている方は、自動車保険料を節約できる自動運転技術搭載車を選ぶのも賢い選択と言えるでしょう

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