保険ニュース

自動車保険 ニュース

2018年は自動車保険に劇的な変化の兆しあり!保険料値下げ、自動運転、テレマティクスに注目

2018年1月に届いた保険関連の最初の大きなニュースは自動車保険の値下げ

2018年1月がスタートし、まず最初に飛び込んできた大きなニュースが、大手損害保険会社が自動車保険を大幅に引き下げるというトピックでした。

自動車・イメージ画像

日本には、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、損保ジャパン日本興亜、あいおいニッセイ同和損保という4つの大きな損害保険会社があり、今回の引き下げでは、この4社がこぞって自動車保険の保険料を平均すると2~3%も引き下げており、4社横並びの対応に驚いたという保険業界関係者の声は実は少なくありません。

保険会社にとって、保険料の引き下げは売上・利益に直結することから、できれば避けたい作業であることに疑いの余地はなく、それを各社が2~3%も引き下げている訳ですから、そこには明確な理由があるはずです。

ではその理由はなんでしょうか?実は答えは簡単で

車の安全性能が向上し、自動車事故が減少しており、保険会社は2~3%保険料を引き下げても十分に利益が出る水準にあるから

というのが正解です。

以前の自動車保険の保険料は、損害保険料率算出機構が算出した数値をもとに、算出を行い保険料を設定することを義務付けられていましたが、現在は自由化されており、自由に保険料を設定できるようになっています。

ただそれでも保険料を改訂する際は、金融庁への届け出が必要になるため、あまりにも金融庁の意向から逸脱した保険料を付けるのは得策ではないでしょう。

日本の大手損害保険会社は金融庁からの指摘を受ける前に、自主的に保険の引き下げに動いたというのが実情なのかもしれません。

保険料値下げの要因になった、自動車事故減少の理由は?

保険料値下げの要因になった自動車事故の減少ですが、実はこれには明確な理由があります。

昨今の自動車には、ABS(アンチロックブレーキシステム)や衝突被害軽減ブレーキ等、様々な技術が搭載されており、以前のように事故にあったらどうするかではなく、事故にできるだけ合わないために何ができるかにメーカー各社が取り組んだ結果、自動車事故の減少に繋がっているのです

その技術的な進歩は本当に目を見張るものがあります。特に以下の2つのキーワードは要チェックです。

自動車保険のキーワード その1:自動運転システムの実用化

10年前までならマンガやアニメに登場するだけで、現実的な話ではありませんでしたが、2017年にはGoogleが実証実験を開始。
トヨタ自動車も米ベンチャーと本格的な取り組みを開始するなど、関連各社が本気で自動運転に取り組んでおり、近い将来、自動運転システムが実用化される可能性は極めて高いでしょう。。

自動車保険のキーワード その2:テレマティクスサービスの発展

テレマティクスとは、テレコミュニケーション(通信)+インフォマティクス(情報工学)の造語です。車が常時インターネット含む通信サービスと繋がることで、様々なサービスの提供が可能になります。
例えば車に搭載した情報端末と会話することで、様々なお店の予約ができたり、ボタン一つで事故の際、関係各所の連絡するといったことも可能です。
またテレマティクスに関しては、既にいくつかは実用化されており、先ほどご案内した事故の際にボタン一つで関係各所に通知が届くボタンや、運転データによって保険料が変動するテレマティクス保険と呼ばれる自動車保険も登場しています。

関連ランキング
テレマティクス保険 比較…新しい自動車保険の形として注目を集めるテレマティクス保険を比較。利用者の口コミや評判も掲載

ちなみにこれらの技術の発展と共に、自動車保険もまた大きく変わる可能性があります。事故率がどんどん下がれば自動車保険の保険料はさらに値下げになる可能性がある一方で、車が情報端末として大きく進化すると、万一の事故の際の修理費用があがり、車両保険に関しては高くなる可能性もあるでしょう。

いずれにせよこれから先、自動車も自動車保険も大きく変わっていくことに疑う余地はありません。

自動車に乗る機会がある方は、最新のトピックをしっかり抑えておきましょう!

ページトップへ