大手損保会社「損保ジャパンひまわり生命」が、ネット生命保険への参入を発表しました。
これまでは、独立系のライフネット生命や、アクサ生命の子会社である「アクサダイレクト生命」がサービスを提供していましたが、大手損保会社の参入は、これが初めてです。

朝日新聞のインタビュー取材によると、ひまわり生命は今後女性向け保険や安価な医療保険をネットで販売する予定。ただし、現在の代理店とのコネクションについても継続していく方針で、ネットで購入した商品のアフターフォローを代理店で行い、他のネットで販売している生命保険との違いを出していくとのこと。

ネット生命保険といえば、代理店販売型の生命保険と比較すると、大幅に割安な保険料が魅力。しかしながら、最近ではネット生命保険各社の契約者数が頭打ちになっており、販売拡大のための新しい方策を各社が模索しています。
例えば、ライフネット生命の場合、KDDI（au）との資本・業務提携を行い、今後auのスマホ用サイトでも、保険を販売する予定。また、楽天生命保険は、親会社である楽天の会員に「がん保険」を1年間無料で提供するという斬新なサービスを始めています。

このような状態のなか、損保ジャパンひまわり生命が一定の成功を収めれば、他の大手生命保険も参入し、ネット生命保険の生き残りをかけた戦いがさらに加速する可能性も。

生命保険ユーザーは、今後のネット生命保険の戦略を要チェックし、より良いサービスの登場を見逃さないようにしましょう。