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ペット保険とは?その必要性とデメリットを考える
目次
ペット保険とは?
ペット保険と一言で言っても、実は保険商品によって傷のみ保障を受けられるもの、病気もカバーするもの、個人賠償責任まで付帯できるものなど、大きく異なります。また万一の際の保険金の請求に関しても、動物病院の窓口で請求が完結するものもあれば、領収書を保険会社に送ることで、後日支払いが受けられるものもあり、保険によって請求の仕方が異なる点にも注意が必要です。
このように保険商品による違いが、他の保険商品と比べても大きいことから、ペット保険に加入しているユーザーの口コミを見ると、それぞれのペット保険に対する評価は大きく異なります。
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ペット保険とは、ペットに万が一のことがあった場合に、ペットにかかる医療費をサポートする保険商品の総称と定義できますが、実際にペット保険に加入する際は、どういった保障が受けられるのか、逆に保障外となるものは何なのか?保険金の請求方式は?など、様々な項目を比較する必要があります。
今回の保険比較のニュースは、ペット保険の必要性とデメリットを改めて考えます。
ペット保険の必要性
まず最初にペット保険の必要性を2つの項目にまとめました。
■ その1:ペットの医療費は高額になりがち。特に高齢犬の病気に注意
動物病院にかかったことがある方なら、誰もが医療費が高いことに驚いた経験があるはず。簡単な診療でも数千円かかるのは当たり前ですし、薬の処方や通院となると月数万円かかるケースも珍しくありません。ましてや病気やケガで手術するとなると数十万円という費用がかかります。
ペット保険に加入する方の6割以上が、ペットを飼った経験があるという統計データがありますが(※参考:SBIいきいき少短「ペットに関するアンケート調査」)その理由は、この医療費の高さを体験したことで、ペット保険の必要性を感じたためでしょう。
特に高齢犬になると、通院や手術が必要になる可能性が極めて高くなる点には注意が必要です。
■ その2:ペットは健康保険に加入できない
当たり前と言えば当たり前ですが、ペットは健康保険に加入することができません。私たちは健康保険組合に加入することで、実際にかかった医療費の2割から3割の負担で済んでいます。また医療費が高額になると高額療養費制度を利用することで、一定以上の費用負担をしなくても良い仕組みも利用可能です。
さらに75才以上になると後期高齢者療養制度を利用することで、医療費の負担は1割まで下がります。
ペット保険はこれらの制度を利用できないばかりか、逆に高齢になればなるほど医療費が高くなっていきます。
しかもペット保険は加入年齢に制限があり(※保険商品によって異なる)、犬の場合で9歳から13歳になると、保険に加入できなくなります。どのペット保険も加入年齢の上限前に加入しておけば、保険を継続することができるので、ペット保険に加入する際は、注意しましょう。
ペット保険のデメリット
ペット保険は、ペットへの医療費負担を軽減してくれる優れた保険商品ですが、メリットばかりではありません。以下はペット保険の2つのデメリットです。ペット保険へを選ぶ前にデメリットについてもしっかり把握しておきましょう。
■ その1:持病は保障の対象外
ペット保険に加入する前の持病は、保障の対象外になるケースがほとんどです。ペット保険によっては、ペット保険加入期間中に病気になり保険金を請求した場合、次の契約期間からその病気が保障の対象外になるケースもあります。これは私たちが加入している健康保険や医療保険との大きな違いです。
ペット保険に加入する際は、保険会社の規約や加入者の評判をしっかりチェックしましょう。
■ その2:ペット保険は1年契約。ペットが高齢になるほど保険料負担が大きくなる
ペットは高齢になればなるほど、ケガや病気をしやすくなり、治療費がかさみます。特に寿命が近くなってくると、大切な家族に少しでも長く生きてもらうため、病院に連れて行く回数が自然と多くなっていきます。
人間であれば健康保険の手厚いサポートが受けられるほか、終身保険に入っていれば、保険料が増えることなく、様々な医療費保障を受けることが可能ですが、2019年6月時点では全てのペット保険が1年契約、1年更新という方式を採用。
終身保険ではないため、ペットが高齢になればなるほど保険料が上がっていきます。例えば小型犬が12歳でペット保険に加入し、医療費の70%の保障を希望する場合の年間保険料は、安いものでも3万円程度、高いものは6万5,000円を超えるケースもあり、決して無視できる金額ではありません。
高い保険料を支払っているにも関わらず、いざという時保険金が下りなかったでは本末転倒です。
だからこそペット保険を選ぶ際は、保障内容、加入条件、保険料をしっかり比較する必要があるのです。
まとめ
ペット保険に加入しているから安心というのは幻想です。大切なのは、ペットにとって、必要な保障は何なのか?ペット保険はいざというとき、ペットを守ってくれるのか?保険料が家計にとって大きな負担にならないか?等、一つ一つの項目を自分なりに考えた上で、加入するペット保険を選ぶこと。
保険比較の情報や専門家の評価、実際にペット保険に加入しているユーザーの口コミも参考に、ペット保険への加入を検討してみましょう。