保険の必要性を考える

海外旅行保険は必要か
海外旅行で必要な補償とは?

海外旅行保険は必要か―海外旅行で必要な補償とは?

「旅行先で病院に行くことになった」「スリに財布を盗まれた」など、海外旅行で起こるトラブルは様々。実際に起ったトラブルを耳にし、海外旅行保険への加入を検討される方も多いのではないでしょうか。
本特集では、海外旅行でトラブルが起きる確率やトラブルの内容を実際のデータから検証し、海外旅行保険の必要性を考えます。そして、実際に海外旅行保険を選ぶ際、できるだけ安く、お得に加入する方法もご紹介。
安心して海外旅行を楽しむために、本特集を参考にしてください。

海外旅行保険は必要?調査から考える

海外旅行保険は必要?調査から考える

大手損害保険・ジェイアイ傷害火災保険の2014年度調査(※1)によると、海外旅行保険加入者のうち、海外で何らかのトラブルに会い、保険金を受け取った人の割合は3.53%。約28人に1人が海外旅行保険を実際に使った計算です。

保険金の内訳は、「治療・救援費用」(病気・怪我による治療費やお見舞いにきた親族の旅費)が45.9%と約半数を占めました。その次に手荷物の破損・盗難を補償する「携行品損害」が34.9%、航空機トラブルによって発生した宿泊費などを補償する「旅行事故緊急費用」が16.5%となっています。

トラブルの地域によって内訳は大きく異なり、アジアでは衛生環境や気候が原因で体調を崩し、病院にかかるトラブルが多い結果に。一方ヨーロッパでは、手荷物が破損する・スリに盗まれるなど荷物の被害が目立ちます。

3.58%という数字の捉え方は人それぞれであるため、必要性を断言することはできません。しかし、無保険での治療費に加え、海外でのトラブルの際に頼れる存在がないという心細さも考えると、万が一をサポートする海外旅行保険は必要性が高いと言って良いでしょう

※1 ジェイアイ傷害火災保険 2014年度海外旅行保険事故データ

海外旅行保険に必要な補償

海外旅行保険の補償内容は、主に以下の6つに分けられます。

  1. 死亡・後遺障害:旅行先の事故で死亡、もしくは後遺障害が残った際の補償
  2. 治療費用:病気やケガの治療費
  3. 救援費用:災害時のレスキュー費用や、親族が見舞いに来た際の旅費
  4. 携行品損害:荷物が破壊・盗難にあった際の補償
  5. 賠償責任:旅行先で物を壊してしまった際の弁償費用
  6. 航空機遅延補償・寄託手荷物補償:航空機のトラブルによって受けた損害の補償

なかでも重要な補償は「治療費用」。前述のデータの通り、保険金を受け取った加入者の約半数が治療費用を申請しています。
また、同じく発生割合が多い携行品損害と比較すると、海外での治療は保険が効かず、先進国では特に治療費が高額になる傾向が。治療費用補償は海外旅行保険の中でも特に必要な補償と言えるでしょう。

海外旅行をお得に利用するには?クレジットカードを要チェック

実際に海外旅行保険を利用する場合、2つの方法が考えられます。

  1. クレジットカードに付帯している海外旅行保険を利用する
  2. ネットで申し込む

このうち、費用が安く済むのはクレジットカードの付帯保険。損害保険会社が単体で提供している海外旅行保険と比較すると、補償限度額や補償の内容で劣ることはありますが、基本的な補償は揃っています。
ただ、なかには治療費用補償が50万円程度しかない、携行品損害がついていないなど、補償が十分でないクレジットカードも。まずは手持ちのクレジットカードに付帯している補償が十分かどうか確認しましょう
また、その際に併せてチェックしておく必要があるポイントは以下の通りです。

・自動付帯 or 利用付帯

自動付帯の場合、特に出発前の手続きが必要なく、旅行に出かけるだけで自動的に海外旅行保険が適用されます。一方利用付帯は「海外旅行の移動費・ツアー代をクレジットカードで支払うこと」という条件をクリアしなければいけないため、自動付帯と比較すると使い勝手が悪いといえるでしょう(※ただし、利用付帯の場合、条件が厳しい分、補償限度額が多くなる傾向があります)。

・家族特約の有無

家族旅行の際、必ずチェックしたい特約が家族特約です。基本的にクレジットカードの海外旅行保険は所有者にのみ適用され、家族に何かあった場合は使用できません。しかし、家族特約が付帯したカードを利用すれば、1枚のクレジットカードで家族全員を補償することが可能。家族特約が付帯しているカードはゴールドカード・プラチナカードなどのステータスカードが多いため、所有している方は一度確認してみると良いでしょう。

海外旅行におすすめのクレジットカード

現在のクレジットカードの付帯海外旅行保険が十分でない場合、海外旅行保険が充実したクレジットカードを作成するのがおすすめです
年会費無料で自動付帯のクレジットカードを1枚申し込めば、海外旅行のたびに保険へ加入する手間もなく、無料で海外旅行保険を利用することが可能。また、年会費がかかるクレジットカードには、充実した海外旅行保険に加え、空港ラウンジの利用や手荷物宅配サービスなど、様々なサービスを受けられるものもあります。
さらに、クレジットカードの海外旅行保険は「補償限度額を合算できる」点も大きな特徴。例えば、Aカードの治療費用補償が200万円、Bカードの治療費用償が300万円だった場合、補償される限度額は500万円となります。死亡後遺障害は合算できないという弱点はありますが、クレジットカードが複数枚ある場合は、海外旅行の際、頼もしい味方になるでしょう。

≪ 海外旅行保険が充実したクレジットカード ≫

エポスカード

エポスカード

年会費 無料
付帯条件 自動付帯
保障限度額
死亡・後遺障害 500万円
傷害治療 200万円
疾病治療 270万円
救援者費用 100万円
賠償責任 2,000万円
携行品損害 20万円
割引
  • 病気・事故時に相談できる24時間デスク

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード

年会費 初年度無料
2年目以降3,240円
付帯条件 自動付帯
保障限度額
死亡・後遺障害 3,000万円
傷害治療 300万円
疾病治療 300万円
救援者費用 200万円
賠償責任 3,000万円
携行品損害 30万円
割引
  • 日本語を話せる医師を紹介
  • 現金不要の治療サービスを紹介
  • 手荷物宅配無料、海外用Wi-Fi優待など、海外旅行向け特典が充実

アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード

アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード

年会費 31,320円
付帯条件 自動付帯(カードで決済した場合補償限度額アップ)
保障限度額
死亡・後遺障害 5,000万円
傷害治療 200万円
疾病治療 200万円
救援者費用 300万円
賠償責任 4,000万円
携行品損害 50万円
割引
  • 家族特約あり
  • 航空便遅延費用補償あり
  • 空港ラウンジや無料ポーターサービスなど、海外旅行向け特典が充実

知らないと損!海外旅行保険を安くするコツ

知らないと損!海外旅行保険を安くするコツ

「クレジットカードの保険ではやはり不安がある」「家族特約がついていない」という方は、損害保険会社が提供する海外旅行保険に加入すると良いでしょう。保険会社の海外旅行保険は治療費用の限度額が高く、家族プランも用意しています

ちなみに海外旅行保険に単体で加入する場合には、料金が安くなるちょっとしたコツがあります。
1つ目は「事前にネットで申し込む」こと。空港のカウンターでも申し込むことは可能ですが、ネット経由の申し込みと比較すると、数割高い料金を支払う必要があります。同じ補償でも料金が大きく異なるので、必ずネットから申し込みましょう。
2つ目は「最小限のプランからチェックする」こと。海外旅行保険のプランは、補償の充実度ごとにセットになっていることが多く、補償内容が充実したプランほど、料金も高額になります。見積もりでは補償が充実した「オススメプラン」を推薦されることが多いですが、まずは一番安いプランをチェックして、足りない部分があればより充実したプランを選ぶようにしましょう。

以下で保険比較.jp編集部がオススメする海外旅行保険をピックアップしてご紹介するので、ぜひチェックしてみてください

≪ おすすめの海外旅行保険 ≫

海外旅行保険 t@biho(たびほ)

海外旅行保険 t@biho(たびほ)

※ニューヨークに7日間旅行する場合
保険料(10~49歳の場合) 保険料節約プラン 1名分 2,750円
保障限度額
死亡・後遺障害 1,000万円
傷害治療 1,000万円
疾病治療 1,000万円
救援者費用 1,000万円
賠償責任 1億円
携行品損害 30万円
割引
  • 航空機寄託手荷物遅延等費用
  • 病気・事故時に相談できる24時間デスク
  • 通訳・ホテル・弁護士の紹介など

損保ジャパン日本興亜の新・海外旅行保険【off!(オフ)】

損保ジャパン日本興亜の新・海外旅行保険【off!(オフ)】

※ニューヨークに7日間旅行する場合
保険料 PAプラン 1名分 2,840円
保障限度額
死亡・後遺障害 1,000万円
傷害治療 1,000万円
疾病治療 1,000万円
救援者費用 1,000万円
賠償責任 1億円
携行品損害 30万円
割引
  • 航空機寄託手荷物遅延等費用
  • 病気・事故時に相談できる24時間デスク
  • 通訳・ホテル・弁護士の紹介など

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