スマホ保険を比較
家族で入れるおすすめの保険、無料で入る方法とは?
スマホの保険、お得な入り方とは?
私たちの生活に、スマートフォンはもはや欠かせません。電話やインターネットはもちろん、LINE、SNS、ゲーム、決済手段など、スマホを使わない日はない、という方がほとんどではないでしょうか。
その一方で日常での使用頻度が高まるにつれ、スマホ操作中に、うっかり落として壊してしまった、出先に置き忘れ紛失してしまった等、トラブルが絶えないこともまた事実です。
これらの故障や紛失に備えるため、スマホの修理や端末交換の費用をカバーする「スマホ保険」が大きな注目を集めています。
実はスマホ保険は一つではありません。大手携帯キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)が提供する補償サービス以外にも、スマホに特化した損害保険(少額短期保険)や、クレジットカードを利用してスマホの補償を無料で手に入れる裏ワザなど、スマホのトラブル対策にはさまざまな方法があり、それぞれの方法にメリットとデメリットがあります。
そこで今回は「スマホの保険」にスポットを当てて、各社が提供するスマホ保険を比較。家族で加入する場合におすすめのスマホ保険など、それぞれの特徴をご紹介します。
目次
携帯キャリア各社(ドコモ、au、ソフトバンク)のケータイ補償はどう?
大手携帯キャリア3社は、いずれも、追加料金を支払うことでスマホの破損・紛失・盗難などをカバーする補償プランを提供しています。
携帯キャリアのスマホ保険は修理費用の差額を支払う「自己負担型」
ドコモ、au、ソフトバンクの携帯キャリアが提供するスマホの補償は「追加プラン」というかたちで月々の携帯料金に補償料が上乗せされる点が特徴です。
補償プランの月額料金は500円から1,000円前後。ただし、端末の交換や修理が必要になった場合は、別途、負担金や修理代金が必要になります。
2019年5月時点での負担金の相場は、端末交換で7,500円から11,800円。修理の場合は、無償から11,800円。なお、iPhoneの場合は、それぞれの携帯キャリアがAppleと提携し、メーカー保証である「Apple Care Service」(無償、有料)を提供するケースも一般的です。
携帯キャリアが提供するケータイ補償を比較
携帯キャリア | NTTドコモ ケータイ補償サービス |
au 故障紛失サポート |
ソフトバンク あんしん保証パック |
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月額料金(税抜) |
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補償内容 |
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サービス利用料金 ※自己負担額(税抜) |
Android ①7,500円※年2回まで ②0~3,000円 ③8,000円→1,000円※データ復旧サービス非契約者は8,000円 iPhone7以降 ①②11,000円※年2回まで ③8,000円→1,000円※データ復旧サービス非契約者は8,000円 |
Android ①②③3,000~8,000円 iPhone7以降 ①11,800円 ②3,400円 ③11,800円 |
Android ①7,500円 ②③1,500~6,500円 ④無償 iPhone7以降 ①11,800円 ②3,400円 ③11,800円 ④無償 |
補償の対象 | 水濡れ・全損・紛失・盗難・破損・故障・自然故障 | 故障、部分破損、全損、水漏れ、盗難、紛失 | 故障、部分破損、全損、水漏れ、盗難、紛失 |
補償期間 | 無制限 | 無期限/製品保証4年 | 無制限 |
※au、ソフトバンクのiPhone補償内容は「with Apple Care Service」に準じる
携帯キャリアの補償プランは、端末ごとに申し込みをするため、家族で加入する場合は、やや割高になります。
また、「毎月、補償料を支払うのに、修理の際、さらに追加料金がかかるのは嫌だ」という方にとっても割に合わないと感じられるかもしれません。
その場合は、複数台契約が可能で、トラブル時に「見舞金」が支払われるタイプのスマホ保険を検討してみると良いでしょう。
一方で、破損や紛失時の代替機を当日中に配送するなど、大手携帯キャリアならではの付加価値が高いサービス(有料)も提供しているため、万一のトラブル時はすぐに代わりのスマホが欲しい、という場合は利用を検討する価値は十分あります。
1契約で最大3端末まで!格安SIMにも対応する専用のスマホ保険に注目
携帯キャリア以外では、少額短期保険会社※でも、独自のスマホ保険を販売しています。
少額短期保険会社が取り扱うスマホ保険は、携帯キャリアやメーカーを問わず加入することができ(新規取得から1年以内等、所定の加入条件あり)、SIMフリーのスマホのようにキャリア補償の対象外となる格安スマホも補償される点がメリットです。
携帯キャリアやメーカーの補償に満足できない場合は、検討する価値が大きいでしょう。
※少額短期保険会社とは、保険商品の中でも、保険金額が1,000万円以下、保険期間が1年ないし2年以内の比較的小規模な保険を取り扱う保険業者のこと。一般の保険会社と同じく、金融庁による検査・監督を受け、保険商品の審査や、保険金支払いのための「責任準備金」の積立などが義務付けられています。
少額短期保険会社のスマホ保険は上限内で保険金を支払う「お見舞金型」
少額短期保険会社のスマホ保険は、あらかじめ決められた補償上限額があり、保険期間内にスマホのトラブルが起きた場合は、上限額の範囲内で保険金が支払われます。
携帯キャリアの補償サービスと比較すると、画面のひび割れといった軽微な破損であれば、追加料金が発生するケースは少ないでしょう。
なお、補償の上限額は、スマホ保険ごとに異なるほか、端末交換(修理不能、紛失など)か、修理が可能かによっても異なり、端末交換を手厚く補償するタイプと、修理費用のほうを手厚く補償するタイプに分かれます。
スマホ専用の保険だけあり、いずれもスマホから簡単に加入することが可能。クレジットカード等で保険料を支払った当日から補償がスタートします。
ただし、スマホ保険の中には、加入直後は補償が適用されない「免責期間」を設けているものもあるため、契約時には、「保険料」や「保険金額」に加え、「保険の開始日」「保険期間終了時の更新・継続の規定」などを一通りチェックしておきましょう。
おすすめのスマホ保険
保険会社が提供するスマホ保険を比較
保険会社 | モバイル保険 | モバイル補償 | スマホ保険 |
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月額料金(税抜) | 700円 | 400~800円 | 540~1,070円 ※1 |
補償内容 |
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サービス利用料金 ※自己負担額(税抜) |
年10万円に達するまで回数無制限 ①主端末2.5万円、副端末7,500円 ②主端末10万円、副端末2台合計3万円 |
年5~10万円まで(年3回~無制限) ①新規購入価格もしくは30,000~50,000円のどちらか低いほう ②10,000~30,000まで |
支払上限額41,800~94,800円 ①支払上限額の半額を支払い ②保険金の上限額まで ③支払上限額の半額を支払い |
補償の対象 | 外装破損、損壊、水濡れ、水没、全損、修理不能、盗難・紛失 | 全損、一部損(画面割れetc.)、水濡れ※盗難・紛失は対象外 | 【iPhone限定】 画面割れ、全損、故障、水濡れ、盗難紛失 |
補償期間 | 1年間(自動更新。副端末は追加から30日間の免責期間あり) | 無期限(加入後120日間の免責期間あり) | 3ヶ月(自動更新) |
※1 iPhone7以降。なお、更新時(4ヶ月目)以降は平均30%の保険料割引あり。
無料でスマホ保険が付帯?クレジットカードのショッピング保険は利用できるか
実は携帯キャリアの補償や、スマホ保険以外にも、クレジットカードの付帯保険を利用することで、一定期間、スマホの破損や盗難をカバーすることができます。
一部のクレジットカードには、カードで購入した商品が、購入後一定期間内に破損した場合に、代金をカバーする「ショッピング保険」が付帯。
スマホの補償のために、追加の料金や保険料を支払う必要もなく、無料でスマホ保険に加入できる裏技と言うべきお得な方法です。
ショッピング保険は「スマホ対象外」と「免責金額」に注意しよう
クレジットカードに付帯するショッピング保険では、スマホが補償対象外となっているものも少なくありません。端末価格が高いことと、持ち歩きが多く破損事故に遭いやすいことなどがその理由。
現在、利用中のクレジットカードにショッピング保険が付帯している場合は、利用規約や注意事項をチェックして、スマートフォンが対象となっているかどうかを確認してみましょう。
また、クレジットカードの付帯保険には、免責金額(保険を利用する際の自己負担額)が定められているケースが一般的です。スマホのような高額な商品の場合は、免責金額を支払ってでも、購入代金を全額カバーしてもらったほうがお得になるため、免責金額は必ずしもマイナス要素ではありませんが、比較的安価なスマホを利用する場合などでは、スマホ保険のほうがコストを抑えられるケースもあります。
ショッピング保険でスマホを補償できるクレジットカード
あると心強いスマホ保険。コスパを意識して上手に備えよう
総務省のデータでは、国内のスマートフォンの普及率は75.1%*1。20代・30代は90%以上、40代も85%以上がスマホを所持*2しており、今や、スマホを持っていない人のほうが少数派です。 私たちの毎日の生活を支えるスマホですが、破損や水没への備えは意識していない、という方も多いのでは。
携帯キャリアの補償サービス、スマホ保険とも、オンラインで申し込みをするだけで即日加入可能で、不要な場合の解約も簡単です。 ただし、ほとんどのスマホの補償は、加入条件(端末購入後1年以内等)があるため、スマホを購入する際に、加入の有無を決めるのがベストでしょう。
いざというとき後悔しないためにも、毎月の保険料や、トラブルの際の保険金額、保険期間などを考慮して、ご自身のスマホに最適な補償を選びましょう!
*1)平成30年版 情報通信白書、情報通信機器の保有状況(総務省)
*2)平成30年版 情報通信白書、インターネット利用の広がり(総務省)