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火災保険の長期契約、そのメリットとデメリット

火災保険の長期契約、そのメリットとデメリット

火災保険は住宅を購入する際、必ず加入すべき保険です。
ちなみにこの火災保険、どの損害保険会社で加入するかは、契約者の自由。つまり、ハウスメーカーや不動産会社から住宅(マンション)購入時におすすめの火災保険を紹介されたとしても、その保険を契約する必要はありません。

ただし火災保険を自分自身で選ぶ場合、一定の知識がなければ、自身の住宅に合う良い保険を選ぶことができないのもまた事実。

そこで、今回の保険比較の特集は、多くの火災保険契約者が選択する火災保険の長期契約に注目。そのメリットとデメリットを解説します。さらに、保険比較編集部がおすすめする火災保険の情報も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

Check 火災保険の長期契約 最長の契約期間は?

2018年3月現在、火災保険は最長10年まで契約することが可能です。
以前は最長36年まで契約期間を選ぶことができましたが、2015年10月、火災保険の契約期間の見直しが行われ、長期契約は最長10年に改訂されました。
ちなみに、火災保険の長期契約が最長10年に改訂された理由としては、近年、突発的な自然災害が増加していること、また今後大地震が発生する可能性が高いことなどを考慮し、保険会社が将来の自然災害の発生リスクに対処するため、リスクが高まる11年を超える契約を禁止したことが挙げられます。

火災保険に長期契約で加入するメリット

それでは、まずはじめに火災保険に長期契約で加入するメリットを見ていきましょう。

火災保険に長期契約で加入するメリットその
保険料が安い

火災保険は、契約期間が長くなれば長くなるほど年間保険料の割引を受けることができ、トータルでの保険料を安く抑えることが可能です。なかでも、長期契約を一括払い(長期一括)で支払った際、保険料は最も割安になります
割引の適用を受けることができ、保険料を安く抑えることができる点は、火災保険に長期契約で加入する最大のメリットと言えるでしょう。

ちなみに、長期一括払いの保険料は、年間の保険料に「長期係数」を乗じて算出します。以下は長期係数の一例です。

≪ 長期係数一覧 ≫

保険期間 長期係数
2年 1.85
3年 2.70
4年 3.50
5年 4.30
6年 5.10
7年 5.90
8年 6.70
9年 7.45
10年 8.20

※長期係数は、保険会社や契約年度によっても異なります。

上記の例であれば、保険期間が10年の場合、長期係数は8.20。これは、8.20年分の保険料で10年分の火災保険に加入できることを意味しています。
例えば、年間の火災保険料が6,000円の保険に10年間加入した場合、割引がある場合とない場合とでは、保険料は以下のように変化します。

割引なしの場合…年間の火災保険料6,000円×10年=60,000円

割引ありの場合…年間の火災保険料6,000円×長期係数8.20=49,200円(※割引なしの場合と比較し、-10,800円)

その一方で、大きな割引を受けるためには、火災保険料を長期一括で支払う必要があるため、一時的に負担が大きくなる点には注意が必要です。

火災保険に長期契約で加入するメリットその
保険更新の手間が省ける

例えば、火災保険に10年間の長期契約をした場合、原則として10年間、保険の見直しをする必要はありません。
情報収集や他の保険商品との比較、契約手続き等、保険の見直しは何かと面倒なもの。1年間の短期で契約し、毎年、保険の見直しを行う場合と比較すると、長期で契約することで、保険を更新する手間が省ける点は、火災保険に長期契約で加入するメリットと言えるでしょう

コラム 火災保険は長期契約期間中でも途中解約できる

持ち家の売却や、引っ越し等を理由に、契約期間中に火災保険を契約している住居から離れるケースもあります。その際、長期契約で火災保険に加入している方は、火災保険を契約期間中に解約することができるのか、気になるものです。
結論から言えば、火災保険は、長期契約期間中でも、中途解約することが可能です。また、火災保険会社や保険代理店に解約の旨を伝え、解約手続きを行えば、すでに支払った残りの期間分の保険料を清算し、返金してもらうことができます
ただし、自分自身で契約した火災保険会社や保険代理店に連絡し、解約手続きを行わなければ、残りの期間分の保険料は返金してもらえません。解約手続きを忘れてしまった場合、返戻金が受け取れない点には注意が必要です。
ちなみに、解約時に返金される保険料の金額は、保険会社によって算出方法が異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

火災保険に長期契約で加入するデメリット

火災保険の長期契約には、様々なメリットがある一方で、デメリットもあります。火災保険に長期契約で加入する際は、メリットだけではなく、デメリットについてもしっかり確認しておきましょう。

火災保険に長期契約で加入するデメリットその
火災保険を見直すタイミングを逃し、結果的に損をするケースがある

短期契約で火災保険に加入した場合、定期的に保険の見直しを行うことになりますが、長期契約の場合、原則として契約期間中に保険の見直しをしないケースのほうが多いでしょう。保険を見直さなくて良いという点は、保険を更新する手間が省けるメリットがある一方で、「契約内容を忘れてしまうリスク」や「火災保険を取り巻く環境が変わり、見直したほうが結果的に保険料を抑えることができた」というケースも。
このデメリットへの対策としては、長期契約を選んだ場合でも、定期的に火災保険の内容を確認し、見直す余地がないか、考える機会を作ることが大切です

火災保険に長期契約で加入するデメリットその
一時的な負担が大きい

火災保険の割引が適用され、保険料が安くなるのは原則として長期一括払いの場合のみ。契約年数が長くなればなるほど、保険料の割引率は上がり、保険料も安くなりますが、その一方で、保険金の支払いに際しては、一時的な負担が大きくなる点に注意しましょう。

火災保険の選び方とおすすめの火災保険

火災保険の選び方とおすすめの火災保険

火災保険は、火災による住宅被害を補償することを目的とした損害保険ですが、落雷や台風、雪、水災、破裂・爆発などによる住宅被害の補償を付帯することも可能です。
補償の内容は保険によって異なるので、火災保険を選ぶ際は、事前に自分の住宅に必要な補償を確認し、万一の際、しっかり補償が受けられるものを選びましょう

東京海上日動三井住友海上など、大手損保会社が取り扱う火災保険は、火災だけではなく、風災や水災など、火災以外による住宅被害の補償があらかじめパッケージされ、付帯しているケースがほとんど。万一に備え、全ての補償が必要だと考えている場合は、大手損保会社が取り扱うオールインワン型の火災保険への加入がおすすめです。

一方で住宅によっては、「マンションの5階に住んでいるので、水濡れ補償は必要ない」「新築一戸建ての住宅なので、盗難補償を付帯したい」といったケースも少なくありません。数ある火災保険の中には、必要な補償のみを選択し、付帯できるカスタマイズ型の保険商品もあります。自分の住宅に必要な補償のみを付帯し、保険料を安く抑えたいと考えている方は、カスタマイズ型の火災保険を上手く活用すると良いでしょう。

≪ 編集部おすすめ!オールインワン型火災保険 ≫

東京海上日動 トータルアシスト住まいの保険

東京海上日動 トータルアシスト住まいの保険

大手損保会社「東京海上日動」の火災保険。
「トータルアシスト住まいの保険」では、火災に加え、風災、水災、盗難、水濡れ、破損等の補償があらかじめ付帯しており、万一の場合に備えることができる
さらに、上記の補償に加え、自宅周辺で発生した事故情報・防犯情報等を配信する「事故防止アシスト」、医療相談・医療機関案内等のサービスが受けられる24時間対応の「メディカルアシスト」のサービスが自動付帯する点も魅力。
また、万一の際、損害保険金に加えて支払われる、修理付帯費用保険金や損害拡大防止費用保険金等の費用保険金が充実している点もチェックしておきたい。
東京海上日動「トータルアシスト住まいの保険」は、火災だけではなく、風災や水災などにも備えることができるオールインワン型の火災保険を検討している人におすすめ。

≪ 編集部おすすめ!カスタマイズ型火災保険を一括見積もり ≫

価格.com 火災保険 比較・見積もり

価格.com 火災保険 比較・見積もり

価格.comグループの保険会社「カカクコム・インシュランス」が提供する火災保険の一括見積もりサービス。カスタマイズ型、オールイン型含め、最大12社の火災保険の見積りを最短翌日取得することができる。参加している火災保険は三井住友海上のGKすまいの保険や損保ジャパン日本興亜のTHEすまいの保険に加え、利用者から高い人気を誇る朝日火災のホームアシスト(家庭総合保険)、必要な保障を自由にカスタマイズできるセコム損保のセコム安心マイホーム保険など、幅広い。カスタマイズ型の火災保険を探している方はもちろん、オールイン型の火災保険の見積りを複数社から取り、比較したいという方にもおすすめ。

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火災保険に長期契約で加入するメリットとデメリット~まとめ~

火災保険に長期契約で加入するメリットとデメリット~まとめ~

火災保険に長期契約で加入するメリットとデメリットについて解説した今回の特集はいかがでしたでしょうか?
火災保険は、長期一括払いで支払うことで、割引が適用され、保険料を安く抑えることが可能です。火災保険にかかる保険料の節約を考える際、長期契約の一括払いは、有力な方法と言えるでしょう。

その一方で、火災保険の長期契約には、保険料を安くできるメリットだけではなく、デメリットもあります。実際に火災保険に加入する際は、デメリットについてもしっかり把握しておくことが大切です。

長期契約で火災保険への加入を検討している方は、本特集を参考に、ご自身の住宅に合う火災保険を見つけましょう。

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