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保険貧乏への対処法。辞める勇気と見直す勇気

保険についてきちんと理解していますか?

保険についてきちんと理解していますか?

日本は「保険大国」と言われており、およそ8割の人が生命保険に加入しているという調査結果があります(データ元:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成25年度)。
ところが、金融広報中央委員会が発表した「金融リテラシー調査」によると、家計管理に関する設問の正答率は51.0%、保険に関する設問の正答率は52.5%でした。
つまり、保険加入者の多くは、保険について十分な理解をしていない状態で保険に加入していると言うことができるでしょう。

生命保険以外にも、医療保険・がん保険、学資保険、貯蓄型終身保険、自動車保険など、保険商品を挙げればきりがありません。知人の紹介や、会社で勧められた保険は断りにくいものですが、それらすべてに加入していては、保険貧乏になってしまう可能性があります

保険はあくまで、万が一の時のセーフティーネットです。そのための保険料の支払いにより、家計を圧迫しては意味がありません。保険を賢く見直して、保険貧乏から卒業しましょう。

保険貧乏を脱する方法:保険を辞める勇気を持つ

保険貧乏になっていないかどうかをチェックするために、まずは、ご自身の加入している、すべての保険を確認してみましょう。確認すべき点は以下の通りです。

  • 同じ種類の保険に複数加入していないか
  • 保障(補償)内容は重複していないか
  • 本当に必要な保障(補償)か
  • 保険料は妥当な金額か

基本的な部分ですが、夫名義で2種類の医療保険を契約している等、同じ種類の保険に複数加入している場合は、それが本当に必要かを考えることが大切です。

また、保険の種類が異なっても、保障(補償)内容が重複しているケースもあります。医療保険と共済の「入院給付金」や、自動車保険と火災保険の「個人賠償責任特約」などは、重複しやすい保障(補償)の代表。意識せずに加入している場合は、特約を外すなどして、重複している部分を整理し、保険料を抑えることができないか検討しましょう。

さらに、その保障(補償)が本当に必要かどうか、を判断することも大切です。たとえば、夫など一家の担い手に万一のことがあった場合の死亡保険金は、子供の成長に従って必要な額が減少していくものですが、子供が成人した後も、高額な保険金が支払われる生命保険に加入し続けているような場合は、本来必要ではない保障に保険料を払い続けていることになります。
このように、各家庭の状況に照らし合わせて、必要ないと判断した保険は、思い切って辞めることも大切です。

最後に、月々の保険料の家計に占める割合もチェックしておきましょう。保険の必要性(保険で備えるべきリスクの度合い)は、各家庭ごとに異なるため、どの程度の保険料であれば適正なのかを図るような一律の基準はありません。
ただし、保険料の負担が大きく貯蓄ができないような場合は、保険に入りすぎている可能性大。保険貧乏を脱するための対策が急務です。

保険貧乏を脱する方法:保険で貯蓄をしようとしない

保険で貯蓄をしようとしない

一部の生命保険の中には、保険会社に払った保険料が満期とともに戻される、貯蓄型の保険があります。このような保険を銀行の定期預金代わりに利用している方もいますが、その方法はおすすめできません。
貯蓄型の保険商品には、いくつかのリスクがあります

1つめのリスクは、保険金の受取までの年数が長い、という点。貯蓄型の生命保険は十年以上の保険期間を持つものも多いため、その間に保険会社の経営状況等で利率が変更されることも考えられます。

2つめのリスクは、資産の「目減り」です。目減りとは、50年前の1,000円が現在の1,000円と同価値でないように、インフレ(物価上昇)により貨幣価値が下がること。貯蓄型保険の多くは、契約時に返戻金の金額が決まるため、満期で解約したとしても、そのときの満期金には加入当時に見込んでいたものと同じだけの資産価値がない可能性もありえます。保険金の受け取りまでの期間が長ければ長いほど、目減りのリスクは増大します

万が一の場合に保険金支払いの要件を満たすか、といった点でも契約書を入念に確認しておく必要があります。例えば、がん保険にはごく初期のがんである「上皮内新生物」をカバーするものとしないものがあります。加入している保険が上皮内新物質対象外であれば、保険金を受け取ることはできません。要件に合わなかったため、保険金が支払われなかったとしたら今までの保険料は意味をなしません

貯蓄型の保険商品にはこのようなリスクがあるため、一部の学資保険を除き、貯蓄として利用するのはおすすめできません。貯蓄は貯蓄として、別の手段を検討することをおすすめします。

保険貧乏を脱する方法:加入した保険は定期的に見直す

保険に加入する必要があると考えた場合にも、「入ってそのまま」ではいけません。定期的な見直し作業が必要です。

例えば、医療保険に加入している場合。万が一のことがあっても、貯蓄が十分にできており、入院費や手術代を現金で支払えるのであれば、その医療保険は解約してもいいでしょう。見直しをした時に、不要だと判断した保険は、思い切って解約する勇気も必要です
言い換えれば、病気になっても、しばらく家族を養えるだけの貯蓄を用意しておけば、保険に頼らずとも万一の際の安心を手にすることができます。

保険を見直すタイミングは、ライフイベントに沿って行うのが理想です。就職した時、結婚をした時、子どもが生まれた時など、それぞれのタイミングで保険を見直す作業を行いましょう。また、保険料の支払いがきついと感じたら、適宜見直すことが重要です

最近では、公平な立場で保険の見直しをしてくれる業者も増えてきました。自分だけで判断できない場合には、プロの意見を参考にしながら保険の見直しを行いましょう。

保険マンモス

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生命保険会社に所属しない独立系のファイナンシャルプランナーを置き、中立の立場から保険を提案する保険無料相談。「イエローカード制」を導入し、しつこい勧誘などがあった場合は担当ファイナンシャルプランナーの変更・登録抹消などの措置を行う。
オンラインで申込をすると、担当者が自宅や指定の場所に訪問してくれる。サイト内には保険の見直しに役立つコンテンツも充実

無料相談の形式 ファイナンシャルプランナーによる訪問相談
対応地域 全国(※山間部や島嶼などの一部地域を除く)
取り扱う保険の種類 生命保険、医療保険、年金保険、学資保険、がん保険、収入保障保険ほか
取り扱い保険会社 約22社

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保険テラス

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店舗来店型の無料保険相談。全国の自社店舗および提携店舗にオンラインで来店予約をとることができる。公平・中立な第三者視点から現在加入中の保険を診断&カウンセリング、将来のライフプランやマネープラン等を作成のうえ、必要に応じて新規保険の提案を行う。
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対応地域 北海道、神奈川、千葉、茨城、新潟、愛知、大阪、滋賀、兵庫、和歌山、広島、沖縄
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取り扱い保険会社 約30社以上

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マネーリテラシーを身につけよう

マネーリテラシーを身につけよう

「保険に入っていないと不安」という方も多いかもしれませんが、保険だけに頼ることはリスクでもあるということを、今一度理解しましょう。マネーリテラシーを身につけることは、本当に必要な保険を判断し、必要最低限の保障(補償)範囲で無駄な保険は解約する、という決断に大いに役に立ちます。

保険料の支払いが家計を圧迫している場合には、本当にそれが最善の策なのか見直しが必要。本来、万が一の時のために困らないようにと入った保険が、今の生活を困らせているようでは本末転倒です。
保険貧乏にならないためにも、必要ない保険を辞める勇気と、より安い保険料で同内容の補償を受けることができないかと見直す勇気も持ち、賢く保険を活用しましょう。

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