第10回 自動車保険の乗り換え(手続きと等級)
自動車保険の乗り換えを考えたら
ここ数年、値上がりが続いている自動車保険。毎年の保険更新が近付くたび、自動車保険料の高さにため息をついている人も多いのではないでしょうか。
じつは、自動車保険の保険料は、保険会社によって大きく異なります。特に保険料が手頃なのは、契約者が直接保険会社に契約を申込む「ダイレクト型」の自動車保険。代理店を経由しないぶん手数料や中間マージンが発生せず、「代理店型」の自動車保険と比較すると、保険料に数万円の差が出ることもめずらしくありません。
毎年の自動車保険料を高いと感じている場合は、「代理店型」から「ダイレクト型」へ、あるいは「代理店型」同士、「ダイレクト型」同士の中で、より保険料の有利な自動車保険へと乗り換えを検討してみましょう。
自動車保険の場合、新規の契約者を対象に、大幅な保険料割引を行っているところが多く、乗り換えは結果的にお得になるケースがほとんどです。
ここでは、自動車保険を乗り換える際に気になる手続きの方法や、乗り換え時の等級の扱いなどを解説。毎年の自動車保険料をもう少し抑えたいという人は、自動車保険の特徴を把握し、より手頃な保険料の自動車保険に乗り換えましょう。
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1. 自動車保険乗り換えの手続きと等級
自動車保険を乗り換える際は、今まで加入していた自動車保険を解約し、新しい自動車保険と新規契約を結ぶことになります。
乗り換え方法は、更新のタイミングでの乗り換えと、契約期間中の乗り換えの2種類。
通常は更新のタイミングで乗り換える方法が一般的ですが、新車を購入したときなどは、納車時期の兼ね合いで契約期間途中での乗り換えが必要になる場合もあります。
更新のタイミングで乗り換える方法
従来の自動車保険の満期・更新の前に新しい自動車保険を契約する方法です。
自動車保険は満期の3~4か月前から申込みができるため、更新日の1カ月くらい前には乗り換えの手続きをすませておくのがベター。
前年が無事故であれば、その実績は次の自動車保険に自動的に引き継がれ、新しい自動車保険に乗り換えた時点(従来の自動車保険の契約日から1年経過した時点)で等級が1つ上がります。ただし、前年に事故があった場合は、従来の自動車保険を継続した場合と同じく3等級ダウンします。
契約期間中に乗り換える方法
契約期間中の乗り換えは、なにも手続きをしない場合、新規の自動車保険の契約日から保険期間がスタートします。たとえば、従来の自動車保険に9カ月間加入した時点で自動車保険を乗り換えた場合、9ヵ月分の加入期間は加味されず、1カ月目からのスタートとなるため、無事故期間があった場合は等級判定が引き継がれず、損をすることになってしまいます。
この不利な条件をクリアするために使われるのが「保険期間通算特則」です。従来の自動車保険の加入期間(例:9カ月間)を新しい保険に引き継ぐことで、無事故であれば12カ月が経過した時点で等級を1つ上げることができます。契約期間中に自動車保険を乗り換える場合は、保険会社にその旨を告げ、「保険期間通算特則」の利用を申請しましょう。
注 意
保険期間中に事故があった場合は「保険期間通算特則」を使用することができない。新しい自動車保険は3等級ダウンで新契約日からのスタートとなる。
2. 自動車保険乗り換えのお得なテクニック
自動車保険には、保険料の割引キャンペーンが充実しているものが少なくありません。特に、新規契約での割引率は高いため、手続きと等級の引き継ぎをしっかり行うことができれば、従来の自動車保険を継続するよりもお得に自動車保険を契約することができます。
≪ 自動車保険を乗り換える際、検討すべきおすすめの自動車保険 ≫
ダイレクト型自動車保険でNo.1の販売実績を誇る。走行距離に応じた保険料設定。保険料割引は新規契約で10,000円、継続では2,000円。継続契約の場合は福利厚生サービス「クラブオフ」のVIP会員となり、映画の前売券割引や宿泊施設の優待等、様々な特典を利用できる。
ダイレクト型の自動車保険。年間走行距離によって保険料が変動しないため、自動車によく乗るドライバーにおすすめ。保険料割引は10,000円で、新規・継続とも同じ。新規入会者向けのプレゼントキャンペーンが充実しているので上手く活用したい。
まとめ
自動車保険はここ数年、値上げが続いており、2014年秋にも値上げが予定されています。値上げそのものは避けることができないとはいえ、実際に支払う自動車保険料は、保険会社により様々。
毎年の自動車保険料を負担に感じている人は、従来の自動車保険をただ漫然と継続するのではなく、複数の自動車保険を比較したうえで、保険料が安い自動車保険に乗り換えでみてはいかがでしょう。