保険まめ知識

第35回 ASV割引が利用できる自動車保険を比較
東京海上、ソニー損保他、おすすめの自動車保険は?

目次

自動車保険のASV割引がスタート!新しい割引の仕組み「ASV割引」とは?

「ASV割引」とは?

2018年1月から、自動車保険の新たな割引制度「ASV割引」がスタートしました。
ASV割引とは、先進安全自動車(ASV:Advanced Safety Vehicle)を対象に、自動車保険料が割引になる制度です。

車が障害物を感知して自動停止する自動ブレーキ装置(AEB:Automatic Emergency Braking)や、先行車との距離を監視して速度や車間距離を調整する車間距離制御装置(ACC:Adaptive Cruise Control)など、近年の自動車性能の向上にはめざましいものがあります。

自動車保険のASV割引は、このような高い安全性能を持つ(=事故率の低い)車に対して、保険料を優遇し、一般車との差別化を図ることを目的として導入されました。 しかし、ASV割引がどのような内容の制度なのか、対象となる車がどれかなどは、まだまだ知られていません。

そこで本特集では、「自動車保険のASV割引」にスポットを当て、ASV割引による保険料の節約効果や適用条件、対象車種などを解説します。

さらにASV割引が利用できる自動車保険を比較。各社の自動車保険の特徴や、編集部のおすすめもご紹介します。※ASV割引は全ての自動車保険で利用できる制度ではありません。保険会社によってはASV割引に対応していないケースもあるので注意しましょう。

ASV割引の活用を検討されている方は、是非本特集をチェックしてみてください。

ASV割引が適用されると自動車保険はどれくらい安くなるの?

自動車保険の保険料

ASV割引は、金融庁の声かけでスタートした政府主導の割引制度。そのため、保険料の割引率は各保険会社とも同じ9%で統一されています

たとえば、年間保険料が6万円(月払いで5,000円強)の自動車保険であれば、ASV割引が適用されることで、約1ヶ月分(6万円×9%=5,400円)の保険料を節約することができます
安全性能の高い車種を選ぶことが、自動車保険の保険料の節約にもつながるのであれば、ASV割引が適用されるかどうかは、購入する車を選ぶ際、比較するポイントの一つになりそうです。

ASVを購入するなら知っておきたい ASV割引の適用条件や対象車種

現在販売されているASVには、自動車メーカーごとに様々な安全機能が備わっており、ひとくちにASVといっても細かな機能はまちまちです。そのため、自動車保険の「ASV割引」では、以下のような条件を満たす車をASV(=割引対象車)として定義しています。

ASV割引の適用条件をチェック

  1. 自家用普通乗用車(3ナンバー)・自家用小型乗用車(5ナンバーまたは7ナンバー)・軽四輪乗用車(軽自動車)のいずれかであること
  2. AEB(自動ブレーキ装置)が搭載されていること
  3. 自家用普通乗用車と・自家用小型乗用車は発売から3年以内の型式であること

上記を見ると、ASV割引を受けるためには、ASVの機能のなかでもとくにAEB(自動ブレーキ装置)が備わっていることが重要とわかります。
また、普通乗用車や小型乗用車の場合は、型式の発売年月がいつかもチェックポイント。発売から3年が経過した型式(車種)は、ASV割引の対象外となります。ちなみに、この発売年月とは、車検証などに記載される「初度登録年月」ではなく、メーカーからその車種(型式)が発表された年月のことなので注意しましょう。

ASV割引が発売から3年間しか適用されない理由とは?

ASV割引の適用条件を見ると、3ナンバーや5ナンバーのASV割引は、なぜ発売後3年間の期間限定なのかと不思議に思う方も多いでしょう。その理由は、これらの車種では4年目以降に「型式別料率クラス」が設定されるためです。
「型式別料率クラス」とは、損害保険料算出機構が毎年更新している自動車保険料の区分制度。それぞれの型式の「直近3年間の事故実績」に応じて、車種ごとの料率クラス(1~9)が設定され、クラスが低いほど自動車保険料は安くなります

ただし、発売から3年が経過していない車種は、事故実績データが少なく、これまでは、ASVもそれ以外の車種も同じ基準(新車価格と排気量)で料率クラスを決めていました。この方法では、ASVが持つ本来のリスク軽減効果が、保険料に充分反映されないため、料率クラスが設定されるまでの経過措置として、新たにASV割引が導入されたのです。

ASV割引の対象となる車種は?

現在、ASVの開発は、自動車メーカー各社がもっとも力を入れている分野であり、AEBを搭載した車種(ASV割引対象車)の数も日を追うごとに増えています。ASV割引の対象車種については、それぞれの保険会社に問い合わせるのがもっとも確実と言えるでしょう。
なお、新車購入時に、どのメーカーのASVが良いか迷った場合は、「自動車アセスメント(市販車の安全性能評価試験)」のデータベースで発売後3年以内のAEB搭載車種を検索してみるのもおすすめです。

自動車メーカー各社のおもなAEB搭載車種(2018年2月時点)

  • マツダ CX-5 XD PROACTIVE(発売年月:2017年2月~)
  • トヨタ C-HR G(発売年月:2016年12月~)
  • スバル インプレッサ 2.0i-L EyeSight / XV(発売年月:2016年10月~)
  • ホンダ N-BOX G Honda SENSING(発売年月:2017年9月~)
  • 日産 セレナ ハイウェイスター(発売年月:2016年8月~)

※参考:自動車アセスメント 検索(独立行政法人自動車事故対策機構)

ASV割引を導入している自動車保険を比較

ASV割引制度がスタートしたことを受けて、いくつかの自動車保険がASV割引への対応を発表しています。
2018年1月の制度開始と同時に導入しているのは、大手損害保険会社4社とSBI損保。また、2018年4月には通販自動車保険大手のソニー損保もASV割引の導入を発表しています。自動車保険の見積もりや契約は契約更新の90日前からできるため、2018年4月に自動車保険の契約更新日を迎える方は、ソニー損保のASV割引の適用を受けることが可能です。

※参考:「ASV割引(自動ブレーキ割引)」と「被害者救済費用等補償特約」の新設について(ソニー損保)

以下ではASV割引が利用できる主な自動車保険を厳選、その特徴を比較しています。

ASV割引を導入しているおもな自動車保険(2018年2月時点)

  • ソニー損保 ※2018年4月より導入(保険始期日の90日前より申込可能)
  • 東京海上日動
  • 三井住友海上
  • 損保ジャパン日本興亜
  • あいおいニッセイ同和損保
  • SBI損保

ASV割引の割引率は、保険会社を問わず一律9%ですが、ASV割引があるかないかで保険料は大きく異なります。現在ASVを利用している方や、これからASVを購入する方は、ASV割引のある自動車保険を比較し、加入する自動車保険を選ぶと良いでしょう。

また、ASV割引のある自動車保険同士でも、保険料の算定基準や、補償内容・ロードサービス等は、保険会社による差が大きく異なります。
保険料を抑えたい場合は、ASV割引の有無に加えて、各社の保険料を比較してみることも大切。一般的には、代理店を経由して加入する自動車保険(代理店型)よりも、インターネットや電話で直接加入を申し込む自動車保険(通販型、ダイレクト型)のほうが、保険料は割安になる傾向があります。
その他、ロードサービスの内容やサービス拠点、事故対応時の体制も、自動車保険の満足度を大きく左右する部分なので、あわせてチェックしておくと良いでしょう。

契約期間はどの程度残っているか

自動車保険の保険期間は1年間が主流ですが、中には2年間・3年間の自動車保険もあります。まずは現在加入している自動車保険の契約期間を確認しましょう。
満期まであと少し、という場合は、契約満期時の乗り換えがおすすめ。満期のタイミングで乗り換えられれば、解約手続きも不要となり、簡単に自動車保険の乗り換えを行うことができます。また、保険会社によっては、早期割引を適用できるケースもあります。

一方で、一刻も早く保険会社を変更したいという場合は、期間中の乗り換えも不可能ではありません。ただし、後述の注意点がありますので、この点も踏まえた上で、乗り換えを検討しましょう。

ソニー損保 自動車保険

ソニー損保 自動車保険

ダイレクト自動車保険において15年連続売上No.1を誇る。年間走行距離に応じて保険料が決まり、走らなかった分の保険料は翌年に繰り越すことが可能。
全国9,000ヶ所に拠点を持つロードサービス体制や、事故対応(1事故1担当者+チームサポート制)に対する評価が高い。インターネット経由の申し込みで保険料を10,000円割引*。次年度以降の継続で保険料が割引になる「継続割引」も提供している。

*支払回数によっては10,000円ちょうどの割引額にならない場合あり。

自動車保険が安くなるASV割引を上手く活用しよう

ASV割引に注目

ASV割引が利用できる自動車保険を比較した、本特集はいかがでしたでしょうか。
ASV割引は、自動車の最新安全技術と、それによる高い事故防止効果をもとに導入された、次世代の自動車のための保険料割引制度です。
現時点ではすべての自動車保険がASV割引に対応しているわけではないものの、ASVの普及とともに、導入する自動車保険は増えていくでしょう。

車庫入れや縦列駐車、高速道路の走行といった、多くの方が不安になりがちな運転を上手にカバーしてくれるASVの運転サポート技術は、ドライバーにとって心強い存在。
今年新車購入を検討している方は、ASV割引がスタートしたこの機会に、ASVを検討してみてはいかがでしょう?

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