保険まめ知識

第21回 専業主婦の保険―必要な保険を見極めよう

専業主婦の保険

家計にとって、生命保険や医療保険、学資保険等の保険料は大きな負担。
生命保険文化センターの調査(※1)によると、生命保険(個人年金保険を含む)の世帯収入比率は7.4%。つまり、年収600万円の世帯では年間44.4万円を保険料として支払っている計算です。
ここに医療保険や学資保険など生命保険以外の保険を加えれば、支払いはさらに増加。保険料が毎月の生活費に大きく影響することがわかります。
そこで今回は人気が高い保険の必要性を改めて確認し、専業主婦の方にとって、本当に必要な保険は何かを考えていきます
周りの人が入っている保険=必要な保険ではありません。自分にとって本当にその保険が必要か、この機会に良く考えてみましょう。

※1 生命保険文化センター平成27年(2015年)調査「平成27年度 生命保険に関する 全国実態調査」

1. 専業主婦の保険 人気保険のオススメ度は?

生命保険

専業主婦オススメ度

専業主婦にとって必要性が薄い保険の一つ。生命保険は家族に必要なお金を稼いでいる人に万が一のことが起った時、残された家族の生活費・教育費をカバーするための保険。専業主婦の方で、パートや副業をしておらず、万一の際、家計の収入に与える影響が少ない場合、生命保険に加入する必要性は薄いといえるでしょう。

医療保険

専業主婦オススメ度

医療保険の必要性は貯金の状況によって大きく変化します。入院・手術の際にかかる医療費は、高額療養費制度(※2)を利用すれば、最大で月額8~9万円(※3)。この費用に加え、入院中の食事代や差額ベッド代、交通費が予想されます。
もしこれらの出費に貯金で対応できないようであれば、医療保険への加入を検討しましょう

※2 高額療養費制度:医療費が高額になってしまった場合、支払いを一定額に免除する健康保険制度。
※3 年収約370~770万円の場合

コラム 無駄なく保険に入るコツは?

保険を選ぶ際に気をつけたいのは「貯金で補えるリスクを保険で保障していないか」という点です。
保険はタダではありません。万が一のことが起こった際、保険金がもらえる確率よりも、何も起らず保険料をただ払い続ける確率の方が実際には何倍も高いのです。それでも保険が必要となるのは、万が一の際、生活費や教育費まで影響が生じ、現在から将来に至るまで家族の生活が苦しくなるケースを防ぐため。
言い換えれば、万が一の不運が起ったとしても、貯金で補うことができるのであれば、家計に対する費用負担が大きい保険は必要ありません。
貯金で補える部分は貯金で補う。これが毎月の保険料を節約するポイントになります。

がん保険

専業主婦オススメ度

がん保険の考え方も、基本は医療保険と同様。貯金で対応ができない場合、がん保険の利用を検討しましょう。
がん保険が医療保険と異なるのは、抗がん剤治療の存在です。抗がん剤治療を行うがん罹患者の割合は約30%と言われています。抗がん剤治療の期間・金額はがんの種類・進行状況によって大きく異なりますが、毎月数万円治療費として出費が続くケースも珍しくありません。
他の病気と比較すると、出費リスクが高い病気といえるでしょう。

学資保険

専業主婦オススメ度

学資保険は親が契約者となり、毎月一定額を教育資金として積み立てる保険。満期時には払い込んだ金額よりも高い金額を受け取ることができ、学資保険によっては子供が入学するタイミングで祝い金を受け取れるものもあります。
メリットは、貯金が苦手な人でも毎月教育費を積み立てることができる点。デメリットは、長期間お金を動かせず他の積極的な資産運用ができないことです
子供の教育資金を「確保したい」のか、子供の教育資金を「増やしたい」のか、よく考えてみましょう。

2. 専業主婦の保険 迷った時は保険相談

専業主婦の保険 迷った時は保険相談

「保険の必要性はわかったけれど、自分の家族構成・貯金状況を考えると、最適なのはどれがわからない」という方は、無料の保険相談がおすすめです。保険相談は実際に店舗に訪れ、FP資格を持つ専門家と話しながら最適な保険を相談できるサービス。利用は全て無料で、それぞれの家庭の状況に応じた具体的なアドバイスを聞くことができます。
保険相談を利用する際は、2つ以上の保険相談窓口を活用し、複数の専門家の意見を聞くのがおすすめ。保険のアドバイスは、店の方針や専門家の見解によっても異なります。1つだけで判断せず、必ず複数の人の意見を聞いた上で、最終的には自分自身で判断するようにしましょう

≪ 無料保険相談 ≫

保険クリニック

保険クリニック画像

店舗数 161店舗
取り扱い保険会社数 約38社
特徴 保険分析ソフト「保険IQシステム」による保険の提案が人気の保険相談。
ソフトを使用することで、担当者ごとの意見のばらつきを押さえ、客観的な提案を行っている。
損害保険の取り扱いはないが、生保・医療・学資保険など、家族の保険について検討したい方におすすめ。

ほけんの窓口

ほけんの窓口画像

店舗数 500店舗
取り扱い保険会社数 約35社
特徴 累計相談数100万件、テレビCMも展開している無料保険相談最大手。
生保・損保両方の取り扱いがあり、家庭に必要な保障をまんべんなくチェックしてもらうことができる。
全国に約500店舗を展開しており、利便性も抜群。キッズコーナーや授乳スペースがある店舗が簡単にわかるため、子供が小さい専業主婦にもおすすめ。

ページトップへ

ページトップへ