保険まめ知識

第13回 自動車保険と家族

目次
1.自動車保険の「家族限定」特約
2.家族で保険に入る場合にお得な自動車保険とは
3.まだある!自動車保険を安くするためのテクニック

1.自動車保険の「家族限定」特約

夫婦や親子など、家族で自動車保険に加入しているという方は多いでしょう。
子供が大きくなり、免許をとって家族の車を運転するようになると、万一の事故に備えて子供の分も自動車保険を契約する必要があります。その場合、父親や母親がすでに加入している自動車保険に子供も追加するケースがほとんどでしょう。

このように、自動車保険では契約者が「運転者の範囲」を設定することができます。ドライバーが被保険者本人のみ(もしくは本人と配偶者のみ)の場合は「本人限定」、家族で車を使う場合は「家族限定」、友人・知人などの第三者も使う場合は運転者の範囲を「限定なし」に選択します。

知っておこう、自動車保険の「家族限定」の範囲とは?

「本人限定」や「限定なし」と比べると、「家族限定」は、補償されるドライバーの範囲がややわかりにくくなっています。「家族限定」の"家族"とは、被保険者本人とその配偶者、同居している親族、別居している未婚の子の4種類をさします。

つまり、同居さえしていれば、被保険者の兄弟やおじ・おばなども補償の対象。反対に被保険者の子供は同居していれば既婚・未婚を問わず補償の対象となりますが、別居している場合は「未婚であること(婚姻歴がないこと)」が条件となります。

自動車保険の家族限定の範囲

記名被保険者
記名被保険者の配偶者
記名被保険者またはその配偶者と同居の親族
記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子

○ 結婚せずに一人暮らしをしている子供は補償される(別居の未婚の子)
× 結婚して家を出ている子供は補償の対象外
○ 結婚して一緒に暮らしている子供は補償される(同居の親族)
○ 離婚して家に戻り一緒に暮らしている子供は補償される(同居の親族)

× 離婚した後、家に戻らず一人暮らしをしている子供は補償の対象外

まとめ

子供は結婚(婚姻歴)の有無と、同居の有無がポイントになる。婚姻歴があり同居していない子供は「家族限定」の補償対象外となる点に注意!

2.家族で保険に入る場合にお得な自動車保険とは

通常、運転者の範囲は狭いほど保険料が安くなります。子供が車を運転するようになると、そのぶん運転者の範囲が広がるうえ、運転者の年齢も若くなるため、自動車保険料は必然的にアップします。
特に「運転者の年齢」は自動車保険料を引き上げる大きな要因の一つ。多くの自動車保険では、運転者の中でもっとも若いドライバーの年齢を保険料の算定基準としているため、子供が自動車保険に加わることによって保険料が大幅に値上がるケースがめずらしくありません。

独自の保険料率を持つ自動車保険で保険料の大幅アップを防ごう

子供の加入による自動車保険料アップを避けたい場合、従来の自動車保険とは異なる保険料基準を持つ自動車保険に注目する方法があります。
セゾン自動車火災保険が販売する自動車保険は、保険料算定のベースとなる運転者の年齢を「もっとも若い運転者」ではなく「主な運転者」とすることで、子供が追加加入しても保険料の大幅アップを抑えられるめずらしい自動車保険です。

おとなの自動車保険

セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)画像

損保ジャパン日本興亜系列の自動車保険。独自の保険料率を採用しており、事故率の低い40代・50代の保険料が同商品内、同条件において、他世代と比較して手頃になっている
「配偶者」と「別居の未婚の子」は本人限定プランで補償可能。「同居の子」を補償する場合も「主な運転者」が同じであれば保険料のアップ率が少ない

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3.まだある!自動車保険を安くするためのテクニック

前述の通り、自動車保険料は運転者の範囲に加えて、運転者の年齢によっても大きく異なります。20代では運転者の年齢が若いほど保険料が高くなりますが、30代・40代・50代は比較的安め。ただし、60歳を過ぎると再び保険料は高くなり、年齢が上がるほどに上昇していきます
そこで、自動車保険に加入する際は、車を運転する家族の年齢に応じて契約者を工夫すると、よりお得に加入することができます。

20代のドライバーは親に契約者になってもらおう

20代のドライバーは40代・50代のドライバーよりも保険料が高くなります。一台の車を50代の親と20代の子供が両方使っているようなケースであれば、親が自動車保険の契約者になったほうが保険料を抑えることができます。未婚(婚姻歴がない)のであれば、親元を離れて一人暮らしをしている場合にも使えるテクニックです。

60歳以上のドライバーは同居の子供を契約者に

60歳を過ぎたドライバーも自動車保険料は高くなります。たとえば、同居している子供が30代や40代で同じ車を使っているようであれば、子供に契約者となってもらったほうが保険料を安くすることができるでしょう。ただし、子供のノンフリート等級や事故歴によっては反対に保険料が高くなる可能性もあります。

どちらも、契約者となる家族が有効な運転免許を持っていること、家族間での車の使用頻度に極端な差がないこと等が前提ですが、家族間で一台の車を利用している場合は検討してみましょう。

≪ 保険料が手頃なおすすめの自動車保険 ≫

おとなの自動車保険

セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)

ダイレクト型の自動車保険。事故率の低い40代、50代の保険料が同商品内、同条件において、他世代と比較して手頃。また、家族のうち「主な運転者」の年齢を保険料算定の基準とするため、家族が加入した際の保険料アップが少ない。インターネットでの契約の申し込み手続きによる保険料割引は新規・継続とも10,000円※分割払の場合は、9,960円の割引

SBI損保(自動車保険)

SBI損保(自動車保険)画像

ダイレクト型の自動車保険。保険料が年間走行距離によって変動しないため、通勤等で自動車の利用頻度が高いドライバーにおすすめ。保険料割引は新規・継続ともに10,000円。新規入会者向けのプレゼントキャンペーンが充実しているので上手く活用したい。

ソニー損保(自動車保険)

ソニー損保(自動車保険)画像

ダイレクト型自動車保険でNo.1の販売実績を誇る。走行距離に応じて翌年の保険料が決まる。
保険料割引は新規契約で10,000円、継続では2,000円。継続契約の場合は、福利厚生サービス「クラブオフ」のVIP会員となり、映画の前売券割引や宿泊施設の優待等、様々な特典を利用できる。

まとめ

家族で自動車保険に入れば、個別で自動車保険に加入するよりも保険料を抑えられることはほとんどの人が知っていますが、保険会社や契約者によって保険料に大きな差が出ることはあまり知られていません

「家族限定」の範囲や保険料のしくみなど、最低限の知識を持った上でお得な自動車保険を選べば、今よりも自動車保険料を抑えられる可能性がグッと高まります
それぞれの自動車保険の特徴を知り、自分と家族に合った保険を選びましょう。

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