保険まめ知識

第40回 自動車保険が更新のタイミングで
値上がりする場合の3つの対処法

目次

自動車保険が更新のタイミングで値上がりしたら?

自動車保険が更新のタイミングで値上がりしたら?

毎年、あるいは2~3年ごとにやってくる自動車保険の更新。通常であれば、更新後の自動車保険料は、更新の前と比較して安くなるケースがほとんどです。
その理由は、一年に1等級ずつ繰り上がる「ノンフリート等級」や、保険会社が提供している「継続割引」などが、翌年の保険料に反映されるため。

しかし、なかには「自動車保険の更新で保険料が値上がりをしてしまった」というケースもあるでしょう。
保険会社から自動車保険の更新連絡が届き、もしも前年よりも保険料が値上がりする場合、どのような対処法があるのでしょうか。

まずはチェック! 自動車保険が更新のタイミングで値上がりするおもな理由とは?

事故を起こすなどして等級が下がった

自動車保険が値上がりする理由として、もっとも一般的なのが、事故による等級ダウン
ご自身が事故を起こしていなくても、当て逃げやいたずらなどで車が被害を受けた際に自動車保険(車両保険など)を使うと、ノンフリート等級が影響を受けます
対人や対物事故などで、ノンフリート等級がいっきに3等級下がる「3等級ダウン事故」と、盗難などのトラブルで1等級のみ下がる「1等級ダウン事故」があり、これらの事故によって等級が下がった場合は、いずれも自動車保険の更新で保険料が値上がりします。

保険会社が自動車保険の値上げをした

事故による等級ダウンよりも少しわかりにくいのが、保険会社による自動車保険の値上げです
自動車保険の値上げは、保険会社が独自に行うケースもありますが、自動車保険全体の保険料が一斉に値上がりするケースも少なくありません
後者の値上げは、「型式別料率クラス」や「自動車保険参考純率」といった、保険料の算出基準(自動車保険の業界基準として普及している)が見直されることによって起こります。
たとえば、損害保険料率算出機構が定める「型式別料率クラス」は、車種別の3年間の事故実績をもとに毎年更新されています。ご自身の乗っている車種が、事故や盗難のリスクが高いと判断された場合は、料率クラスの数字が高くなり、保険料が値上がりする場合があります。

のような、事故・トラブルによる等級ダウンや、自動車保険業界全体に適用される基準の変更は、原則として避けることはできません。

しかし、これらを原因とした自動車保険の値上がりについては、以下に紹介する3つの対処法によって、保険料の上昇をある程度は抑えることができます

自動車保険が更新で値上がりした場合の対処法 その:補償内容や特約を見直す

自動車保険が更新で値上がりした場合の対処法 その①:補償内容や特約を見直す

自動車保険の更新タイミングで、保険料が値上がりする場合は、まず現在の補償内容や特約をチェックすることからはじめましょう。
値上がりの金額がわずかであれば、補償プランを最適化することで、保険料の値上がりを抑えられる場合があります。
たとえば、購入から年数が経っている車で、万一のときは思い切って買い替えも検討している、という場合であれば、思い切って車両保険を外してしまうのも1つの方法。
また、以前は運転をしていた子供が独立して、現在は家の車を運転しなくなっているようであれば、運転者の範囲を契約者と配偶者(もしくは契約者のみ)に縮小したり、年齢条件を見直したりすることによって、保険料を節約できます。

自動車保険が更新で値上がりした場合の対処法 その:最適な自動車保険に乗り換える

一見すると、どれも同じように思える自動車保険ですが、じつは保険会社ごとに、それぞれの自動車保険の特徴は異なります。たとえば、車を利用する頻度や、主な運転者の年齢などによっては、必ずしも現在の自動車保険がベストではないことも。
毎年、なんとなく同じ自動車保険を更新してきた……という方は、今回の値上がりをきっかけに、現在の自動車保険が、本当に自分の運転スタイルに合っているかどうかをチェックしてみましょう。
自動車保険を乗り換える場合は、現在の自動車保険を基準に、他の自動車保険を何社がピックアップし、比較してみる方法がおすすめです。

こんなケースにおすすめ! 車に乗る機会が減った

ソニー損保 自動車保険

ソニー損保 自動車保険

15年連続で通販型自動車保険の販売実績No1を誇る。「予想年間走行距離」に応じた保険料体系を導入しており、走行距離が短いほど保険料が安い。実際の走行距離が「予想年間走行距離」に満たなかった場合は、差額保険料に相当する額が、翌年の継続契約時の保険料から割引かれます。事故現場への駆けつけサービスや事故発生時の即日対応など、万一の事故対応にも定評がある。

こんなケースにおすすめ! 40代、50代ドライバー

セゾン自動車火災保険 おとなの自動車保険

セゾン自動車火災保険 おとなの自動車保険

独自の保険料体系により、事故率の低い40代・50代の保険料を割安にした仕組みを実現。また、子供が新たに運転免許を取得し車に乗るようになった場合でも、主に契約自動車を運転するのが親のままであれば保険料の上がり幅を抑えることができる。補償のカスタマイズ性が高く、それぞれの補償内容を保険料を見ながら付け外し可能。ALSOKによる事故現場へのかけつけサービスも無料で提供している。
本商品内・同条件で、他世代との比較

文審2018-1056(2018.6)

こんなケースにおすすめ! ドライブが好きで運転する機会が多い

セコム損保 セコム安心マイカー保険

セコム損保 セコム安心マイカー保険

セキュリティ会社「セコム」傘下の自動車保険。保険料の算出基準に「年間走行距離」が含まれないため、通勤や休日ドライブなどで頻繁に車を利用するドライバーに有利。万一の事故時は、事故現場にセコムの緊急対処員が駆けつける「現場急行サービス」を提供しており、救急車手配や事故状況の確認などのサポートを受けることができる。

自動車保険が更新で値上がりした場合の対処法 その:自動車保険の新規契約割引に注目

自動車保険の乗り換えを視野に入れている場合は、各自動車保険が提供する「新規契約割引」にも注目してみましょう。
自動車保険、とくに、インターネットで加入申し込みを受け付けているダイレクト型(通販型)の自動車保険では、新規の契約者限定で、保険料の割引サービスを実施しているところが少なくありません。
インターネット割引は、割引額も最大1万円や2万円と大きめ。自動車保険更新のタイミングで保険料が値上がりした場合は、この仕組みを利用して自動車保険を乗り換えることで、保険料を安く抑えられる可能性があります。

インターネットからの新規契約限定で最大10,500円割引

ソニー損保 自動車保険

ソニー損保 自動車保険

インターネット経由の新規申し込みで保険料を10,000円割引。保険証券の発行を不要(オンラインのマイページで確認)にすると、さらに500円の割引を受けることができる。翌年以降の割引額は2,000円だが、継続割引で最大2%OFF、予想年間走行距離に満たなかった分の保険料を翌年に繰り越す「くりこし割」など、継続利用者も有利となる割引システムを導入している。ロードサービス拠点は全国9,000ヶ所以上。

業界最高水準!インターネット割引最大20,000円

アクサダイレクトの自動車保険

アクサダイレクトの自動車保険

保険始期日が2018年7月3日以降の契約から、インターネット割引を大幅に拡充。年間保険料に応じて2,000円から最大20,000円の保険料割引を受けることができる。新規契約の最大割引額は、ダイレクト型自動車保険の中でもトップクラス。翌年以降の割引額は1,000円となる。ロードサービス拠点は全国9,385ヶ所。事故による帰宅困難時は宿泊費用やペット宿泊費用もカバーするなど補償内容も手厚い。

更新タイミングでの値上がりは、自動車保険を選びなおすチャンス

更新タイミングでの値上がりは、自動車保険を選びなおすチャンス

更新によって下がると思っていた自動車保険が値上がりすると、多くの方はショックを受けます。
事故後の更新などのように、ある程度は値上がりが予想される場合でも、思わぬ保険料に驚いた、という方は多いでしょう。

しかし、自動車保険が値上がりしたときは、現在の自動車保険を見直す絶好のチャンスでもあります。

現在の補償内容やサービス内容を、この機会にもう一度チェックして、他にもっと有利な自動車保険がないかどうかを調べてみましょう。
必要な補償をしっかり確保しながらも、上手に保険料を抑えるために、今回ご紹介した3つの対処法を活用いただければ幸いです。

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