保険まめ知識

第33回 自動車保険と車の買い替え

自動車保険と車の買い替え

今まで乗っていた車を買い替える際、「自動車保険の手続きは必要なのか」「保険料は変わるのか」等が気になる人もいるのではないでしょうか。
車を買い替える場合、自動車保険は新しい車に自動的に引き継がれるわけではなく、「契約車両変更手続き」を行い、補償の対象となる車両を変更しなければなりません。また、買い替えた車種によっては、保険料が変わるケースもあるため、注意が必要です。

そこで今回は、車を買い替える際の自動車保険に注目し、「契約車両変更手続き」を行う方法を解説。さらに、車の買い替えを機に、自動車保険の保険料が上がってしまった場合の対処法もご紹介します。
車の買い替えを検討している方は、本特集を参考に、車を買い替える際の自動車保険についてチェックしましょう。

車を買い替えたときの自動車保険の手続き

車を買い替えたときの自動車保険の手続き

車を買い替える場合は、保険会社へ連絡し、「契約車両変更手続き」を行う必要があります。
契約車両を変更しないと、新たに購入した車は補償の対象とならず、万一、事故を起こしてしまった場合に、補償を受けることができません

変更手続きは、新しい車の納車日がわかれば、その前までに済ませておくのがベター。もしも、納車されてから手続きを行った場合、手続き完了までの期間、新しい車は自動車保険を契約していない状態になってしまいます。

なお、契約車両の変更手続きは、すべての車で行えるわけではありません。車両価格が800万円以上のものや、外車・スポーツカー、車両所有者が他人である場合、営業車(青ナンバー、緑ナンバー)等は、契約車両の変更手続きができないケースもあるため、注意が必要です。

自動車保険の契約車両変更手続きを行う方法

契約車両変更手続きは、電話やインターネットから行うことができます。その際、車検証の情報や、積算距離計の数値等が必要です。特に、今まで乗っていた車の積算距離計の数値については、売却や廃車等で、その車を手放してしまう前に控えておきましょう
手続きをスムーズに行うためにも、必要な物や情報を事前に揃えておくことが大切です。

契約車両の変更手続きに必要な情報

  • 積算距離計の数値
  • 現在使っている車の数値
  • 新しい車の数値
  • 車検証に記載されている情報(売買契約書に記載されている場合も)
  • メーカー名(社名)
  • 型式(車種を特定するもの)
  • 初年度登録年月(初年度検査年月)
  • 登録番号(ナンバープレートの番号)
  • 車台番号(車両の製造番号と同等のもの)
  • 所有者氏名または使用者氏名
  • 新しい車の購入金額(値引き前の金額)
  • 契約車両変更日

契約車両の変更手続きに必要なもの

  • 車検証
  • クレジットカード
  • 銀行口座情報

契約車両の変更と保険料

契約車両変更手続きを行い、自動車保険に契約する車両を新しい車に変更すると、車種によって保険料が変わります。

保険料が上がる…追加保険料を支払う場合

  • 新車へ買い替えた場合
  • 車の排気量・サイズ等が大きくなる場合(5ナンバーから3ナンバーの車へ買い替える等)
  • 車両保険(※1)を追加した場合 など

※1 車両保険…万一の場合、自分の車の修理費等を保証してくれる自動車保険。

保険料が下がる…払い戻しになる場合

  • 車の排気量・サイズ等が小さくなる場合(乗用車から軽自動車へ買い替える等) など

自動車保険料を節約する方法

車を買い替えたときの自動車保険の手続き

車の買い替えで保険料が大幅に上がってしまう場合は、自動車保険そのものを別保険会社に乗り換えるのも一つの方法です。
自動車保険は、同じ契約条件であっても、保険会社ごとに保険料が異なります。乗り換え先に保険料の有利な自動車保険を選ぶことで、買い替えによる保険料の上昇分を抑えられる可能性が高いでしょう。

例えば、保険期間の満了間際に車を買い替え、納車のタイミングで新しい自動車保険に加入すれば、車の買い替えと同時に自動車保険を乗り換えることは難しくありません。買い替え時点で自動車保険の満期が迫っている場合は、自動車保険の乗り換えを視野に入れてみてはいかがでしょう。

また、保険期間の途中で自動車保険を切り替える場合も、支払保険料分を解約返戻金として戻してもらえるケースがあります(年払いは解約返戻率に応じて、月払いは月割りに応じて計算)。
ただし、保険開始からどの程度の期間が経過しているかによって、解約返戻金の有無や金額は異なります。ノンフリート等級は、多くの場合、現等級を引き継ぐことができますが、保険開始期はゼロからのスタートとなるため、自動車保険の残存期間が短い場合(1~2ヶ月月程度等)は、満期まで待った方が良い場合もあります
保険期間の途中(残りの保険期間が長い状態)で自動車保険を切り替える際は、解約返戻金の金額、満期後の割引率等も含め、一度保険会社に問い合わせるとよいでしょう。

自動車保険料を節約する方法

ダイレクト型(通販型)の保険会社に切り替える

代理店を通して保険会社と契約する「代理店型自動車保険」を契約している場合、インターネットや電話等を通して直接自動車保険を契約できる「ダイレクト型(通販型)自動車保険」への切り替えを検討してみましょう。
ダイレクト型自動車保険は、代理店手数料などのコストが不要となるため、契約条件が同じであれば、代理店型の自動車保険と比較して、保険料が低めに設定されています。また、新規契約者向けのインターネット割引も充実。オンラインでの24時間契約にも対応しており、スピーディーに手続きできる点もメリットです。

≪ おすすめのダイレクト型(通販型)自動車保険会社 ≫

ソニー損保(自動車保険)

ソニー損保(自動車保険)

15年連続で通販型自動車保険の販売実績No.1を誇るソニーグループの自動車保険。予想年間走行距離に応じた保険料体系を導入しており、走行距離が短いほど、保険料が安くなる。また、予想年間走行距離に満たなかった場合は、その保険料を翌年に繰り越すことができる点も嬉しい
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*支払回数によっては記載の割引額ちょうどにならない場合があります。

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自動車保険料を節約する際、一括見積サービスを利用し、保険料を比較するのも一つの方法です。一括見積サービスとは、見積り条件を入力することで、短時間で多数の自動車保険の見積りが出せるサービスのこと。一度に複数の自動車保険会社の見積りがわかるため、保険料の比較ができ、安いところを見つけることが可能です。

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価格.com 自動車保険

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また、「自動車保険満足度ランキング2017」や「自動車保険の基礎知識」等、自動車保険に関する役立つコンテンツが充実している点も要チェック。

まとめ

まとめ

車を買い替える場合の自動車保険の手続きや、車を買い替えて保険料が上がった場合の対処法について解説した今回の特集はいかがでしたか。

車を買い替える際は、自動車保険の手続きが必要になります。また、車種によっては、保険料が上がる場合も。
近いうちに車の買い替えを検討しており、候補の車が決まっている場合は、その車が契約車両の変更手続きに対応しているのかや、買い替えた場合の保険料について事前に確認し、スムーズに自動車保険の契約ができるよう、準備しておきましょう。

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